私たちは、誰もがさまざまな悩みを一人ひとり違った形で抱えているものです。臨床心理専攻では、こうした悩みや生きる上での課題を臨床心理学の視点から探究します。心理学の学びは、「こころ」の動きを想像する力を養い、家族や友達など、周囲の人との関係を充実させる一助にもなります。
カウンセラーなどの心理専門職をめざしている人はもちろん、「こころ」について知り、自分の力で考えてみたい人に向いている専攻です。
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箱庭などを用いた実践的授業を通じて学びます。
グローバル化が進む昨今、日々の生活のなかで自分とは異なる文化的・宗教的な背景を持つ人とかかわる機会が増えています。「地域の外国人に対して、どのような配慮をしたら良いんだろう」「“ハラール”って、本当はどういう意味だろう」——そんな課題に直面したとき、あなたの助けになるのが「宗教文化士」の資格です。日本や世界のさまざまな宗教に関する知識は、共生社会に貢献するための智慧を与えてくれます。
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心理関係のボランティア活動も充実しています。
地域と連携した心理関係のボランティア活動も、特徴のひとつです。適応指導教室での不登校児のサポートや、自宅に赴いての不登校児の話し相手、別室登校児童とともに時間を過ごす役割のほか、司法施設での非行少年の更生にかかわるボランティアなどを積極的に実施しています。これらのボランティア活動を通じ、専攻で学んだことを活かしながら心のサポートを実際に体験することで、有意義な時間を過ごすことができます。こういった体験から、心理専門職として働く際の手がかりを得られるだけでなく、社会の一員として自分の力を発揮することの面白さを実感できるのです。