ソーシャルワーカーは、個人では解決することが難しい生活上の問題をかかえる人の相談に応じ、問題解決のために有効なサポートへと「つなぐ」役割を担う専門職です。日本では、その国家資格として「社会福祉士」「精神保健福祉士」があり、本専攻では両方の受験資格を得ることができます。働く場の一つに「児童相談所」が挙げられます。この機関では虐待の疑いがある場合に連絡を受けたソーシャルワーカーが、迅速に関係者と連携しながら、子どもの生命を守り、安全を確保するための状況確認や、保護にあたります。こうしたサポートのためには、問題に直面する人々と、解決につながる社会の仕組みや資源をつなげていく技術を身に付ける必要があります。また、この技術は社会生活を送るうえでも役立つものです。自分の生活だけでなく、地域・社会を豊かにするための知識や技術を本専攻での学びを通じて獲得しませんか。