9月17日・18日、なら歴史芸術文化村で開かれた布留遺跡の研究成果報告会に、本学歴史文化学科から桑原久男教授、小田木治太郎教授、橋本英将教授が参加しました。
この報告会は、天理市観光協会の設立65周年記念事業として開催されたもので、研究者ら約100人が参加しました。
布留遺跡は、天理市布留町・豊井町・三島町・杣之内町を中心に広がる複合遺跡で、旧石器時代から現代に至るまで各時代の人びとの営みの痕跡が埋蔵されており、本学杣之内キャンパスはその上に位置しています。
布留遺跡において特に注目されるのは、古代史氏族である物部氏が活躍し、石上神宮の祭祀が始まる古墳時代です。また、縄文時代や奈良時代、中世においても盛んな営みがあったことが明らかになっています。
令和2年、この地域の歴史的景観を復元する共同研究が始まり、多くの研究者が発掘調査資料の再検討や新たな分析を行い、その結果、数多くの新知見が得られた成果の一端が、今回、2日間にわたって報告されました。