天理大学英語教育研究会第16回研究集会

2022.11.04

ニュース

天理大学卒業の英語科教員らを中心に構成される天理大学英語教育研究会の第16回研究集会(共催:天理学園英語教育連携会議第2回研修会)が、10月29日、オンラインで開催されました。研究集会には、現職の小学校、中学校、高校、大学の英語科教員に加え、教員を目指す本学学生、合わせて28人が参加しました。

英米語専攻では、この研究集会を英語科教員養成の教育の一つの柱としており、Zoomによるオンライン開催は昨年度に引き続き2回目。今年もオンライン開催の利点を活かし、アメリカ、ブルネイ等海外留学中の学生も参加することができました。

第一部では本学英米学科出身の若山公治さん(三重県伊賀市立青山中学校校長)を講師に迎え、「ともに学び合う教育現場への招待~英語(教育)etc.子どもへのアプローチ~」という題目で記念講演を実施しました。
若山さんは、教員にとって必要な知識と考え方について、「自分自身を大切にすること」、「子どもたちの現実から深く学ぶこと」、「コミュニケーション能力を最大限に活かすこと」など、ユーモアを交えて話しました。学校現場や教育委員会での経験を交えた講演は、教員志望の学生や若い現職教員に対する熱い応援メッセージとなりました。

続く第二部においても、本学英米語専攻出身の西田麻貴さん(香芝市立香芝中学校教諭)と本学英米学科出身の私市友彦さん(大阪府立平野高等学校教諭)が登壇し、それぞれに実践発表を行いました。

西田さんは「ICTを活用した新しい学び方−今後の学びにおけるICT活用の可能性や課題−」という題目で、ICT機器やアプリ等を用いた授業実践を報告し、「学校現場ではICT化が進んできているが、学校ごとに設備施設に違いがあり、その中で工夫しながら授業に取り組んでいる」と、発表しました。

私市さんは、「授業規律と英語教育~生徒理解を目指して~」という題目で、高校現場での取り組みの様子を報告し、「学習に苦手意識を持つ生徒たちに対しては、小さなステップを踏ませながら導いている」と、きめ細かな指導の様子を発表しました。私市さんによるこの報告は、具体的で多くの参加者の参考となりました。

講演やそれぞれの実践発表後には、現職教員や現役学生からの質問が相次ぎ、実り多い研究集会となりました。

本企画は、天理小学校、天理中学校、天理高等学校の英語教育連携会議の研修会としても位置付けられており、天理学園の英語教育の強みを発信する機会となりました。「天理大学英語教育研究会」は、天理大学の英語科教員養成、現職教員の研修を支える大切な会として、今後も継続、発展させていく予定です。


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