「学生が住みたいワンルーム プロデュース」インターンシップ報告会を開催

2023.01.30

ニュース

1月20日、「賃貸のマサキ」(正木商事株式会社・奈良市三条大路5-2-40)と天理大学による「学生が住みたいワンルーム プロデュース」インターンシップ報告会が情報ライブラリーにて実施されました。

今回、5回目を迎えたこのプロジェクトは、地方創生、地域貢献に注力している正木商事からの提案によって、キャリア科目「インターンシップ1」の一環として、2017年から実施されています。

今年度は、生涯教育専攻3年の上田めぐみさんと社会福祉専攻3年の岡本優美さんが本プロジェクトに参加しました。

7月28日のキックオフミーティングで、今回のテーマ「持続可能な部屋」が、「賃貸のマサキ」より発表されました。学生たちは、テーマに合った部屋を作るために、SDGs研修会に参加しコンセプト考案に活かすなど、事前準備に時間を掛けて臨みました。

居住の対象が大学生という前提のもと、SDGsの考え方に則して入居時は持ち込むものが少なく、引越しする時には持ち出したり処分するものが少ない「ミニマムなお部屋」というコンセプトに辿り着きました。

8月初旬に現地見学した後、二人で意見交換を重ね、9月には自ら作成したイラストを持参して部屋のイメージを「賃貸のマサキ」スタッフに報告。11月の設置家具考案の際には、ランドリーラックを使って洗濯機まわりのデッドスペースを活かす方法を提案しました。

また壁紙の一部をあたたかみのある黄色ベースに張り替る、押し入れをクローゼットに作り替えるなど、入居者が心穏やかに明るい気持ちで過ごせるよう、部屋の雰囲気を変える工夫が凝らされた提案が重ねて伝えられました。

学生ならではの視点を活かそうと、「賃貸のマサキ」スタッフが多方面からアドバイスやサポートを行い、12月、部屋だけでなく玄関・台所・風呂場といった隅々まで工夫が凝らされたワンルームが完成。報告会の後、参加学生、関係者でお披露目が行われました。

「賃貸のマサキ」スタッフから、既に入居者が決まっており、この部屋での生活を心待ちにしていることが報告された後、参加した二人の学生たちに「難しいテーマによく応えてくれたと思う。このインターンシップが、将来、役立つものとなったら嬉しい」との言葉がかけられました。

 

参加学生 上田めぐみさん(生涯教育3年・横手城南)コメント
「このインターンシップを通して、人に自分の思いや考えを『伝える』ことの難しさを感じ、どうしたら伝わるのかを様々に模索することでたくさんの学びと成長が得られたと思います。頭の中のイメージと実際とは違うということも学びました。学生時代に貴重な体験をさせていただきありがとうございました。」

 

参加学生 岡本優美さん(社会福祉専攻3年・天理教校学園)コメント
「自分たちだけでなく、携わる方々の多様な視点を取り入れることの重要性を学びました。また、色の違いによって心理的影響があることも初めて知りました。高齢の方々や障害のある方々など、いろいろな人たちの視点に立った部屋づくりも今後考えられたらと思います。」

 

プロジェクト担当教員 谷口 直子准教授(生涯教育専攻)コメント
「とても難しいテーマをよくここまで考えてくれ、素晴らしい提案となりました。今回参加してくれた二人の学科が異なっていたこともよかったのではないかと思います。このインターンシップに何年も付き合ってくださっている「賃貸のマサキ」さんに感謝の気持ちでいっぱいです。課題解決型インターンシップをこれからも継続していってもらえたらと思います。」

 

森口 弘美准教授(社会福祉専攻)コメント
「学生たちはこのインターンシップに参加することでとても貴重な体験ができたと思います。『持続可能』というテーマから『モノを買わなくていいように』という発想がとても新鮮だと思いました。」