本学学生が「奈良県無形民俗文化財交流・研修会」の運営と報告書刊行に協力

2023.04.11

ニュース

「奈良県無形民俗文化財交流・研修会」(主催・奈良県文化財保存課)が、昨年11月、奈良県コンベンションセンターにて開催され、その運営や報告書刊行に本学学生が協力しました。
この研修会は、奈良県指定無形民俗文化財の保護団体を対象として、県内で伝承されている祭礼や民俗芸能の担い手の方々が、祭礼や芸能を実施する上で抱えている課題について共有し、課題解決にむけて共に話し合うことを目的に開催されたものです。

当日は、本学歴史文化学科考古学・民俗学研究コースにて開講されている「民俗学実習」および「考古学・民俗学特講3」の受講生と有志学生が研修会のスタッフとして協力しました。
とくに研修会の後半に実施された保護団体の意見交流会では、本学学生が各テーブルにわかれ意見交換の記録係として活躍しました。

また、研修会の様子をまとめた報告書『奈良県無形民俗文化財交流・研修会の記録』(2023年3月刊行)には、山村早輝さん(歴史文化学科考古学・民俗学研究コース22年度卒)が「意見交換会参加記」として、参加学生による意見交換会の記録レポートや参加者のアンケート結果をもとに執筆しています。

研修会への参加は、学生たちにとって県内で継承されている豊かな地域文化を担う方々から直接課題や取り組みを聞くことができる貴重な経験になりました。

『奈良県無形民俗文化財交流・研修会の記録』は奈良県文化財保存課のHPでも今後公開される予定です。

山村早輝さんのコメント(報告書より)
「学生として、コロナの影響で地域の方に直接お話を聞くことが難しかった中で、このような機会に多くの団体の方々のお話を聞くことができたのは貴重な体験となりました。また、今回は記録係として参加したが、各団体がお互いの団体の取り組みについて興味深く話に耳を傾け、活発に意見を交換しあう姿を見て、無形民俗文化財のさらなる発展の可能性も感じました。今後も、今回のような、保存団体だけでなく、それを継承していこうとする研究者や学生、行政の担当者など様々な立場の者が集まれるような機会を設けることは大事だと感じました。」