ボランティア連携事業 エジプト視察報告会

2023.05.10

ニュース

5月2日、天理大学は、JICA関西そして天理市と共に行った「ボランティア連携事業 事前視察報告会」を体育学部キャンパスで開催し、主な対象者となった柔道部員ら110名が参加しました。

天理大学は、昨年11月に「天理市、天理大学及び独立行政法人国際協力機構関西センターとの連携に関する覚書」を締結しました。この取り組みの中心事業に天理大学柔道部学生・卒業生をJICA海外協力隊として派遣するプロジェクトが据えられています。

今回の報告会は、ボランティア連携事業の事前視察として、本学柔道部監督の穴井隆将准教授らが、3月10日から17日まで現地視察した内容を学生たちに伝えるためのもので、天理市、JICA関西職員らが同席しました。

報告会では、並河健天理市長が挨拶を述べた後、穴井准教授による報告が行われました。穴井准教授は、冒頭、今回の視察目的がJICA派遣隊員(長期・短期)の待遇、生活環境、活動拠点、活動内容の確認が主だったものであることに言及。続いて、オリンピックセンター・宿泊環境など、施設に関する写真を提示しながら具体的な説明を行いました。

続いてこのプロジェクトがエジプト・アラブ共和国柔道ナショナルチーム強化を前提とした取り組みであることを踏まえ、エジプト柔道連盟とのミーティング内容や、ワークショップとして実施したエジプト代表選手への技術指導の様子など、エジプト柔道に関する様々な状況を具体的に説明しました。

また視察地の一つでもあるEJS(エジプト日本学校)が、日本式教育「特別活動」に強い関心を持っていることや、日本の学校で日常に行われている「掃除」がエジプトにおいては教育活動として新たな視点持つ活動として取り扱われている点についてもも報告を行いました。

視察のまとめとして、穴井准教授は、「海外に興味のある学生たちには是非参加してほしい。『行きたい』という気持ちが大切で、経験に勝るものはない。」と学生たちに呼びかけ、学生時代に歴史的・文化的なものに触れることの大切さや国際交流を通じた社会貢献の意義についても語りかけました。

また、JICA関西職員から、派遣までのサポート体制など、より具体的な説明が行われた後、質疑応答も行われ、学生たちの質問に穴井准教授が一つ一つ丁寧に答えました。

天理大学では、6月よりJICA短期派遣員(2024年3月派遣予定)を募集します。詳細は、後日キャンパススクエア掲示板にてお知らせする予定です。