本学卒業生が国立台湾図書館論文研究会で優秀賞を受賞

2023.05.29

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本学中国語専攻卒業生の奥野善雅さん(2016年3月卒業)が、国立台湾図書館主催の「博士・修士論文研究会」で優秀賞を受賞しました。

国立台湾図書館主催の同研究会は、博士および修士課程の学生を対象とする国内有数の研究発表の場で、昨年は95件の論文投稿がありました。

奥野さんの論文「日本統治期における台北幼稚園の歴史」は、植民地統治期の幼稚園に関する研究成果が詳細に記されていることや、先行研究にない資料を使用していることなどが高く評価され、修士論文の中から優秀賞として選ばれました。

奥野さんは本学に在学中、海外伝道を志す学生グループSATOMに所属し、3年次には国立台湾師範大学への留学も経験しました。卒業後、天理教教会本部の海外部で勤務した奥野さんはより高いレベルでの中国語力を求め、勤務3年目に台湾の慈済大学に留学し、さらに国立台湾師範大学台湾史研究所の修士課程で研究に取り組みました。

台湾の幼児教育史の研究が進んでいないことに問題意識を持った奥野さんは、「日本統治期における台北幼稚園の歴史」について研究を始め、卒業後、同研究所の教授の勧めで、国立台湾図書館論文研究会に今回の論文を投稿し、見事、優秀賞を受賞しました。

優秀賞を受賞した奥野さんは、「まさか自分が、このような賞をもらえるとは思わなかった。この経験を糧として、海外からの帰参者を親里で受け入れる役割をしっかりと果たし、日々の御用に励んでいきたい」と話しました。