天理大学の学生が天理発祥の
刀根早生柿を南海難波駅構内で販売

2018.10.18

ニュース

10月5日~7日までの3日間、本学の学生が、天理市萱生(かよう)町が発祥の地である刀根早生(とねわせ)柿を南海難波駅構内で販売しました。
これは、人間学部の岡田龍樹教授が担当している「キャリアデザイン3(地域との連携)」の授業で、グループワークなどを通して「刀根早生柿のブランディング」について学んだ学生等が発祥の地ブランドを再発信する目的でおこなわれました。

「キャリアデザイン3」は、天理市との包括連携協定に基づき、天理市が抱える地域課題の解決について実践的に取り組み、産官学が連携したコミュニティ・ビジネスについて実践的に学ぶ授業で、今年度は農業を職業ととらえ、就農について学びました。
授業では、実際に刀根早生柿の原木を現地に赴き見学し、刀根早生柿誕生の経緯や厳しい現状などを直接生産者の方から学びました。また、9月29日には、有志の学生により、収穫も体験しました。

今回の販売に協力いただいた株式会社泉州アグリの代表取締役である加藤秀樹(人間学部卒)さんは、「学生が農業のことを全く知らないことに驚きましたが、こういった活動を通して、少しでも農業に興味を持ってもらい、農業を就職先として選択肢の一つにしてもらうことが、後継者不足で困っている農業を活性化させる一歩だと思います」と語りました。

「キャリアデザイン3」の受講者で、3日間とも販売に携わる花岡福(宗教2・桃谷)さんは、「授業を受けるまで農業のことは全然知らず、どちらかと言えばネガティブなイメージを持っていましたが、授業を受けて、農業にもいろいろな形があることを知り、今後の可能性を感じました」と話しました。

また、井手將揮(生涯4・高田)さんは、「授業は受講していませんが、卒論で農業をテーマにしているので、参加させてもらいました。祖父母が農業を営んでおり、小さい頃から農業を楽しく手伝っていましたが、若い人が農業をしたがらない現状に疑問を持ち、卒論のテーマにしました。今回の経験を卒論にも活かしたいです」と感想を述べました。

最終的に学生たちは、3日間で計約千個を売り上げ、天理市発祥の刀根早生柿の発祥地ブランドを再発信するという目的を果たしました。


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