ケルン体育大学との共同プロジェクト「Listen to Gym」を開催

2018.12.13

ニュース

12月4日から6日まで、ケルン体育大学(ドイツ)のマルコ・グラウンダー氏およびクリスティアン・ビュニング氏の両教員を招いて、「Listen to Gym」の実践授業および講演が開催されました。

「Listen to Gym」は5年間にわたり本学とケルン体育大学との間でおこなわれている共同研究で、身体を動かして言葉を学ぼうという試みです。2015年の天理大学創立90周年事業のひとつとして、日本で初めて実践授業がおこなわれ、その後、毎年開催されています。なお、15年の内容については翌年、ソルボンヌ大学(フランス)にて発表し、大きな関心をいただきました。
今年は4日と6日に「ドイツ語」(担当:森本智士国際学部准教授)の授業で実践授業がおこなわれ、5日の「身体コミュニケーション」(担当:塚本順子体育学部教授)および6日の「スポーツ政策」(担当:稲葉慎太郎体育学部講師)の各授業で講演がおこなわれました。

実践授業では、身体を動かしながらドイツ語で挨拶をしたり、母音の発音練習を繰り返したりしました。また、手拍子や足踏みでリズムをとりながら、身体名称に関わる単語の発音練習などをおこないました。特に、はっきりと発音することを心がけるように、指導がありました。
実践授業を受けた冨中宏樹(地域文化1・桃山学院)さんは、「異文化に触れることで、新たな自分を発見し、新鮮だった。言葉はコミュニケーションなので、相手を意識することが大事だということがわかった」と感想を述べました。

また、講演では、創造性と身体の動きについて、5年間の共同研究の成果が報告されました。身体的成長とともに創造性は失われていくが、創造性を保つには失敗を恐れないことが大切であり、やってなかったことをやってみることが効果的であるとして、異なる言語を使うことは創造性を豊かにするのに有効であると語りました。また、16年に「スポーツ交流実習」で渡独した本学の学生たちにおこなったテストの結果から、日本人とドイツ人では身体の動かし方が異なるという報告がされました。