９月１日より３日まで、東京都内において外交官養成セミナーの合宿を開催しました。初の試みとなる本企画には６名の学生が参加し、課題図書のディスカッションや霞ヶ関の外務省見学、現役外交官による特別講演・懇談会、UNICEFおよびJICA地球ひろばの見学など、貴重な現地実習を経験しました。

外交官養成セミナーは、「天理大学ビジョン2025」に基づき2018年末に始動したプロジェクトです。本学の建学の精神を世界で体現できる人材を育成することを目的とするもので、外務省の専門職試験合格を目指し、語学レッスンや国際情勢についての学習を行っています。

本セミナーの醍醐味のひとつは、現役外交官など国際舞台の最前線で活躍する方々との交流です。

今回の東京合宿１日目には、本学卒業生の現役外交官 清水栄一さん（国際文化学部朝鮮学科2007年卒）、相川弘史さん（国際文化学部ヨーロッパ・アメリカ学科英米語コース2009年卒）のほか、翻訳、国際交流支援などに携わるOB・OGとの懇談会が開催されました。

また合宿２日目には、外務省総合外交政策局海上安全保障政策室長の山地秀樹さんによる講演が行われ、外交官の働き方とその変化、必要な特性や語学の勉強の大切さなどの貴重なお話をお伺いし、学生たちからは人事制度や仕事のやりがいなどについて、多くの質問が熱心に繰り広げられました。

合宿を終えた参加学生たちは、「外交官としての働き方に以前より具体的なイメージが持てるようになった」「利益を追い求めるのではなく、人の役に立てる仕事がしたいという想いを深めた」「語学力の勉強にいっそう励まなくてはと感じた」など、合宿により外交官としての将来がより具体的なビジョンになったと語りました。
外交官養成セミナーでは、今後もこのような課外活動を積極的に実施していきます。