外交官養成セミナーを開講する天理大学では、学生の外交に関する意識向上を図ることを目的に、「外交講座」を、10月29日、杣之内キャンパスの2号棟で開催しました。

外交講座とは、大学生・大学院生を対象に、最新の国際情勢や外交政策についての理解を深めるために外務省が開催しているもので、この度、外務省職員が本学に出講し、講義を行うこととなりました。

講師として来学された外務省大臣官房人事課企画官の森万希子氏は、「外務省の仕事」をテーマに講演を行いました。講演の冒頭、森氏は、「外交とは？」と学生に問いかけつつ、外務省の役割や具体的な仕事内容を説明。また外務省に入るために必要な知識やスキル、自身の体験談も含め、幅広く外務省の仕事について説明を行いました。

また講演後の質疑応答において、森氏は、「外交に大切なのは人間力」と述べ、「学生の間に深い教養や様々な経験を通して人間力を磨いてください」とメッセージを送りました。

「外交講座」終了後、森氏は、外交官養成セミナー室に場所を移して、セミナー受講生と懇談を行いました。

懇談で、国際外交の最前線における臨場感あふれる森氏の貴重な話に耳を傾けた学生らは、「学生時代にどんな勉強をしていたか」、「外交の舞台で一番やりがいのあった仕事は」といった外務省専門職員を目指す上で留意しておきたい事柄を森氏に投げかけるなど、セミナー受講生にとって、外務省を身近に感じる良い機会となりました。

なお、12月3日には外務省総合政策局宇宙・海洋安全保障政策室長の山地秀樹氏を講師に招き、「国際情勢と日本外交」をテーマに特別講演会を開催する予定です。