天理大学 新型コロナウイルス感染症緊急対策本部
本部長(学長) 永 尾 教 昭
奈良県では、新型コロナウイルス感染症の日本における第1号感染者が1月28日に出たが、これまでのところ感染の広まりは近隣他府県に比べ緩やかであり、6月8日現在、感染者数累計92人、死亡者2人である。一日の陽性者数は、4月21日の9人をピークに減少傾向にあり、5月27日を最後に陽性者は出ていない。感染経路の推定分析では、約半数は奈良県外からのものであると報告されている。
本学の学生は県外からの通学者が多く、奈良県の現状とあわせて考えると、教育活動の平常化に対しては、公共交通機関を利用した県外からの通学者への対応が重要となるだろう。
新型コロナウイルス感染症の発生は、現在のところ、県内、近隣地域、全国で低下傾向にあるとはいえ、ワクチンや治療薬がいまだ開発されていない状況においては、ウィズコロナの視点をもって、学生・教職員に対して生活全般における対応を求めるとともに、大学の対応を検討する必要がある。今後、新たな感染症が発生する可能性も考えると、国や地方自治体の指針に沿って、その都度、学生・教職員の安全の確保と教育・研究の推進について対応していく必要がある。
そこで、本学では、新型コロナウイルス感染症対策として、<授業><学内入構・施設使用><課外活動><校務出張><各種会議>に関して、以下の基本方針を設定する。
- ワクチンや治療法が開発されるまでは、ウィズコロナとして対応する。
- 本法人人権教育推進事務室による「新型コロナウイルス感染症に関連した人権への配慮について」(5月29日)にもとづいた行動をする。
- 学生・教職員は、各自健康管理チェックを継続する。
- 学生・教職員は、学内版「新しい生活様式」(6月4日)を順守する。
- 学生・教職員は、厚生労働省「新しい生活様式」の実践例(5月4日)を可能な限り取り入れて対応する。
- 学生は特に本学学生部長名による「天理大学の皆さんへ」(6月4日)を順守する。
- 内閣官房「新型コロナウイルス感染症対策」、都道府県「新型コロナウイルス感染症対処方針」および外務省「感染症危険情報」にもとづいて対応する。