2020年度春季天理大学中国語コンテストをWEBで開催

2020.09.25

ニュース

天理大学国際学部外国語学科中国語専攻では、2020年度春季天理大学中国語コンテストをWEBで開催しました。

中国語専攻では毎年、中国語専攻研究室と学生の中国語学習サークル「漢語会話班」共催で、同専攻全体のレベルアップを目的とした学内コンテストを開催していましたが、今年度は新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑みて、WEBを活用したコンテストに切り換えて実施しました。

今回のWEBコンテストには、同専攻から1年生22名が朗読部門に、2年生8名がご当地紹介部門に参加。予選・第1次審査はZoomで行われ、通過した学生の動画がYou Tubeで限定公開された後、本選・第2次審査がWEB上で行われました。

7月31日、予選と第1次審査が行われました。朗読部門の予選では、課題文の『一粒種子』を、発音やイントネーションを意識しながら丁寧に、感情を込めて朗読しました。また、ご当地紹介部門の第1次審査ではパワーポイントを使って、奈良や自身の出身地についての魅力を中国語で紹介する動画を制作し発表を行いました。

その後、予選・第1次審査通過者の動画がYou Tubeで限定公開され、同専攻教員に加え、協定校や本学と交流のある他大学の教員、スピーチコンテスト入賞経験のある卒業生によるWEB審査が行われました。また、在学生・留学生による人気投票も行われました。

結果発表は9月14日に実施された秋学期のオリエンテーション内で行われ、中国語専攻主任の中川裕三教授より入賞者に賞状と副賞が贈られました。

なお、朗読部門に出場した1年生は、春学期、コロナ禍による入構制限がありましたが、漢語会話班所属の2年生が、活動日の時間帯にLINEのビデオ通話機能を使用して発音指導を行うなど、上級生が1年生の指導を行う漢語会話班の伝統によって、コンテスト出場可能なレベルまで上達しました。

漢語会話班班長 村上学求(2年、高取国際)さんコメント
オンラインで発音指導をするにあたり工夫した点は、起動時間が速く、学生が手軽に使用できるLINEを使って行ったことです。また、オンラインでの効率の悪さを想定し、例年よりも細かなグループに分け、マンツーマンに近い形で指導が行える体制を整えました。苦労した点は、1年生の習熟度や2年生の指導方法など、参加者の詳細な状況を把握することが困難だった点です。今回の活動を通して、どのような状況下でも工夫をし、目標達成に近づけることが大切であることを学びました。

中国語専攻主任 中川裕三教授コメント
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、基本的に遠隔授業となり、今年度の学内コンテストは実施できないものと考えていましたが、漢語会話班班員の皆さんがコロナ禍の困難な状況でも協力し、工夫を凝らしながら後輩指導を行ってくれたおかげで、1年生は課題朗読文を学外の方々の前で披露できるレベルに達し、コンテストも開催することができました。この悪条件の中で精一杯頑張れたことを自信として、今後も積極的にコンテストに挑戦し、仲間と競い合いながら中国語に磨きをかけていってほしいと思います。
最後に、初のWEB開催実現に向けてご協力くださった皆さまに厚くお礼申しあげます。


結果発表

【朗読部門】
○1等賞 村山佳奈(1年、松原)
○2等賞 森尾豪人(1年、五條)
○3等賞 岡本菜央(1年、交野)、紀本彩花(1年、大宇陀)
○奨励賞 小野あかり(1年、天理教校学園)、堂前未来乃(1年、敦賀気比)

【ご当地部門】
○1等賞 高橋悠人(2年、天理教校学園)
○2等賞 村上学求(2年、高取国際)
○3等賞 田中誠実(2年、天理教校学園)

【人気投票】
〈朗読部門〉
○1位 村山佳奈(1年、松原)
○2位 池田宇藍(1年、奈良大学附属)、曽根みのり(1年、天理)

〈ご当地部門〉
○1位 高橋悠人(2年、天理教校学園)
○2位 三坂有希子(2年、聖望学園)

【審査員】
中川裕三教授(天理大学中国語専攻教員)
竹田治美教授(天理大学中国語専攻教員)
今井淳雄准教授(天理大学中国語専攻教員)
沈 美雪准教授(中国文化大学交換教授)
趙 夢雲教授(東大阪大学教員、天理大学非常勤講師)
林 孟蓉准教授(中国文化大学教員、国際部東アジア課課長)
王 亦雯氏(米国教育プロダクトデザイナー、元協定校講師)
岩﨑元地氏(天理大学卒業生、日中通訳)
齋藤俊行氏(天理大学卒業生、国際交流センター室職員〔当時〕)