【歴史文化学科】student voice
-学生生活の今-

2020.12.22

ニュース

新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、春学期はすべてオンライン授業となりました。学生たちがキャンパスに戻ってきたのは、対面授業開始の秋学期からとなりました。久しぶりのキャンパスライフ、歴史文化学科の学生は、仲間たちと、どう学び、どう過ごしたのか、学生の声を集めました。

※2019年度から、歴史文化学科は1年次の終わりにコース選択を行う「研究コース制」に変わりました。2020年度の2年次生は「研究コース制」の第1期生にあたります。

私は社会科の教員になるために、専門的な歴史が学べる歴史学研究コースを選びました。

このコースでの学びは、古文書の解読を通して、当時を生きた人々の思いや事跡、社会風俗など生の歴史を肌に感じることができます。授業自体も堅苦しいものではなく、のびのびと個々の能力を伸ばせる環境にあると思います。

今年はコロナ禍の影響で、春学期はオンライン授業で学び、対面授業に戻った秋学期でも現地見学などを控えている状況ですが、現在も友人たちとくずし字の読解力をつけるために日々切磋琢磨しています。

私は、元々歴史学を学びたいと思っていたことや教職課程を履修していることもあり、歴史学研究コースを選択しました。

通学に時間がかかるので、正直なところ、秋学期も春学期のようなオンライン授業がいいのではないかと思っていました。しかし、実際に秋学期が始まってみると、対面授業のありがたさに気付かされました。分からないことがあれば友達や先輩、先生方に直接聞くことができ、情報ライブラリー等で調べることができる。そんな当たり前のようなことがとても大切です。

この先、コロナの影響で授業がどうなっていくのか不安ですが、大学には豊富な資料があるので、それらを活かして学んで行きたいです。

歴史学研究コース共同研究室

※2019年度から、歴史文化学科は1年次の終わりにコース選択を行う「研究コース制」に変わりました。2020年度の1年次生は、今年度の終わりにコース選択を行います。

私は小学生の頃から考古分野に興味を持っており、大学では考古学を学びたいと思っていました。そこで見つけたのが天理大学でした。キャンパス周辺には多くの遺跡・古墳があり、充実したフィールドワークによって、座学だけでは賄えない「経験」を通して知識を得られるという点に魅力を感じ、天理大学を志望しました。

春学期はオンライン授業であったため、一度も大学には行けませんでしたが、秋学期になってからは対面で行われる授業も増え、みんなで遺跡を巡る学外授業もありました。授業も、気になったところは先生に質問すると丁寧にわかりやすく説明してもらえるため、疑問点もしっかり解決した状態で自分の中に落とし込むことができます。また、高校までとは違って自由な時間が増えたため、私は個人で遺跡発掘の現地見学会に出かけたりもしています。

今後も、学科内で行われるフィールドワークに積極的に参加したり、休みの日には博物館や資料館に行ってさまざまな遺跡・遺物に触れて、感覚全てを使いながら自分の知識や発見を増やしていきたいです。

10月31日「山の辺の道を歩く」の様子

私が天理大学を選んだ理由は、尊敬する高校の先輩がこの大学で学んでおり、高校時代に学んだ民俗学や考古学をより深く学べるとお聞きしたからです。

コロナ禍で、春学期は遠隔授業だったのですが、秋学期は対面授業も始まり、天理図書館や情報ライブラリー等を活用しながら授業を受けています。秋学期からはサークル活動にも参加できるようになり、歴史研究会や古文書を読む会等、授業だけでは学べないことにも積極的に参加しています。

1年生の授業で幅広い歴史の中でも、特に民俗学に興味を持ちました。それを楽しく学べるように、先輩や先生方との出会いを大切に、交流を深めることでその分野を楽しく学んでいきたいと思っています。

情報ライブラリー
附属天理図書館

高校卒業後、定年となるまで学業からずいぶん遠ざかっていました。しかし、歴史に興味があり、年齢を重ねるにつれ、奈良への憧れと「大学で学びたい」という気持ちがどんどん強くなり、歴史を学ぶなら天理大学へと受験を決意しました。

春学期のオンライン授業では、いくつもの課題に取り組み、期限内に次々と提出しなければならないという事態に直面し、たいへん焦り苦労しました。このようなことは社会の現場でもあったことで、社会人になる前に経験できていたらよかったのにと痛切に感じました。

9月半ばに天理に移りました。古墳や遺跡・寺社がたくさんあり、思い立ったらすぐ見学に出掛け、1000年、2000年前を感じることができます。天理参考館で実物の土器や遺物を見て、知りたい調べたいと思えば天理図書館へ行って貴重な図書を読むことができます。歴史を学びたい私にとって、これ以上ない贅沢な環境です。身に余る幸せのなか、毎日勉強しています。

42年ぶりの対面授業はとても不安でした。優しく接してくださる学生の皆さんや先生方のおかげで楽しく過ごすことができ、感謝しております。

大学構内にある西山古墳
天理参考館(特別展「大航海時代へ」展示会場)