東乗鞍古墳2021年発掘調査

2021.03.02

ニュース

2月10日から23日にかけて、東乗鞍古墳(天理市杣之町)の2021年発掘調査を天理大学文学部歴史文化学科考古学・民俗学研究コースの学生らと天理市教育委員会が共同で行いました。

天理市と天理大学は、2014年に「天理市と天理大学の包括的連携に関する協定書」を締結。2017年5月1日には天理市教育委員会と「天理市内埋蔵文化財の調査・研究に関する覚書」を締結し、この覚書により、天理市内における古墳などの共同発掘調査が可能となり、2018年から東乗鞍古墳の発掘調査がスタートしました。

東乗鞍古墳は、6世紀頃につくられた前方後円墳で、古墳時代のヤマト王権を支えた有力集団の墓群とされる「杣之内古墳群」の1つで、その重要性が確認されながらも基本的調査がほとんど行われていませんでした。

昨年行われた発掘調査では、後円部の裾にあたる部分が、後の時代に削られていたことが発覚し、墳丘本来の全長が想定よりも大きく、83メートル以上であったことが分かりました。

第4次となる2021年の発掘調査では、後円部の正確な形と大きさ、墳丘の築造方法を調べる調査が行われました。
今年度は調査区を、後円部の裾部分に新に2カ所、墳丘斜面に1カ所、合計3カ所設定。考古学・民俗学研究コースの桑原久男教授、小田木治太郎教授、橋本英将准教授指導のもと、同コースの学生らが調査に参加しました。

今回の調査で、後円部のおおよその形状や築造方法について理解する事ができ、当初の目的を達成することができました。

また、後の時代に削られたと考えられる後円部の南側部分から、瓦器椀や羽釜など、中世の遺物が数多く出土しました。後円部の裾にあたる部分で、中世の時代に人々の営みがあったことが発見されました。

歴史文化学科考古学・民俗学研究コース 橋本英将准教授コメント

昨年度の発掘調査で古墳の全長が分かり、今年度は古墳の後円部の正確な形状を調査しました。今後は後円部と同じように、前方部の幅や角度などを調査し、前方後円墳の形を正確に復元していきたいです。
また、前方部と後円部の接続する部分、くびれ部がどういう風に繋がっているか、くびれ部で祭祀などが行われていたのか、などの調査を次年度以降行っていきたいです。


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