困難を乗り越えるちから「アダプテッド・スポーツ論」でゲスト講義を実施

2022.07.26

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7月19日、「アダプテッド・スポーツ論」(難波真理 非常勤講師)の授業において、ゲストスピーカーに中川将弥さん(株式会社島津製作所)を講師に招き、特別講義を実施しました。

アダプテッド・スポーツは、障がいを持っていてもスポーツが楽しめるようルールの変更・人の理解や援助、施設や用具の工夫などをすることで対象者に適応させたスポーツです。本授業では、アダプテッド・スポーツの果たす役割や意義、歴史と現状について知り、障がい者のスポーツ指導法などについて学びます。

ゲストの中川さんは、京都産業大学に在籍していた2017年、関西大学ラグビーAリーグの試合中にタックルを受けて、頸椎を損傷。プロラグビー選手になるという夢を実現する直前で半身不随となりました。しかし、その後も不断の努力とリハビリを続け、株式会社島津製作所で勤務しながら同社のラグビーチーム「SHIMADZU Breakers」に所属し、再び選手としてグラウンドに立つことをめざしています。

「中川将弥の生き方〜困難を乗り越えるちから〜」と題した講義では、夢を持ちチャレンジすること、諦めない気持ちを持つことの大切さについて、怪我とリハビリを通じた実体験を交えながら、中川さんが熱く語りました。

授業を担当する難波真理 非常勤講師は、「障がいの有無は私たちがスポーツを楽しむことに対して何の違いもないということを学生たちに感じ取ってもらえたら」と話しながら、「今後も障がいのある人たちの困難さに気づきながら、“共にスポーツを楽しむための工夫”を考えられるような授業を実施していきたい」と意気込みを語りました。

同授業では、今後もゲストスピーカーによる講義などを通じて、アダプテッド・スポーツと共生社会への学びを深めます。

参加した学生のコメント

山口彩可さん(体育3年・金光藤蔭)
「私自身、昔の怪我を引きずり競技を諦めかけたこともありましたが、講義を聞いて前向きな気持ちになれました。資料に出てきた『一番の才能は継続すること』との言葉を、私も大切にしたいです。」

西本真愛さん(体育3年・奈良女子)
「私自身は怪我をしたことがないのですが、今回のお話を聞くことでアダプテッド・スポーツについて理解を深めるきっかけになったので良かったと思います。競技の練習などで限界を決めつけずに、もっと前向きになろうという気持ちが持てました。」


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