
THE STORIES #005
琴の音色に、“一目惚れ”。
ロックから和楽器の世界へ。
エリザベタ・ジュコブスカさん
「ずっとロック音楽をやってきて、日本に来てからも続けようと思っていました。
でも、ある日お琴の音色を聞く機会があって。」
エリザベタ・ジュコブスカさんは、ウクライナ出身。
母国でもバンドを結成し、ずっとロックに親しんできた彼女は、来日し天理大学に入学した後、邦楽部に入部。
バンドを続けようと思っていたジュコブスカさんを魅了したのは、日本の伝統的な和楽器でした。
「その瞬間、お琴の音色に“一目ぼれ”しました」
自らを「負けず嫌い」と話すジュコブスカさんは、あえて難しい曲にチャレンジ。練習を重ねながら、ステージでその曲を華麗に演奏することに成功しました。
また、国際色の強い邦楽部での様々な出身国の部員、先生との交流が日々自身の成長に影響を与えていると語ります。
そんなジュコブスカさんの夢は、音楽を仕事にすることだと言います。
「お琴を、ずっと弾き続けたい。日本の伝統的な音楽の魅力を、世界に広げたいんです」
ウクライナから日本、日本から世界へ。
ロックの世界を飛び出したジュコブスカさんの琴の旅は、まだ始まったばかりです。

■ 邦楽部