
THE STORIES #004
理想の“先生”を目指して。
文学部 国文学国語学科
小田 柚実さん
「高校生のときに出逢った先生が、凄く魅力的でした。年間を通じて、実感したんです。先生次第で、生徒のやる気も変わるんだなって」
文学部の小田さんの夢は、国語の先生になること。
教員採用試験の合格を目指しながら、中古文学の研究会である中古輪講での活動を通して、日々勉学に励んでいます。冒頭の“魅力的な先生”は、高校一年生のときの担任で、古典の授業を担当していたそうです。
創意工夫されたその授業にすっかり魅了され、今では自分が「生徒から親しまれ、信頼される先生になりたい」と考えるようになりました。
理想の“先生”になりたい。
例えば、教科書通りの授業をするのではなく、生徒を惹きつける小話を組み込めるような、“先生”。生徒一人ひとりと信頼関係を築き、周りと全体をゆっくりと見渡せる、頼りがいのある“先生”。
知識だけではない。授業以外での学校生活でも、大学で学んだことを生徒に伝えたい。そんな想いから、小田さんは文学ゆかりの地を赴き、天理市の学童保育に携わるなど、机上の研究を飛び出して、様々な活動に参加しています。
あの頃、遠い存在に見えた“先生”にどれだけ近づけるか分からないけど。
「生徒の気持ちに寄り添えるような言葉かけや行動ができるように、日々努力したいと思います」

■ 中古輪講
中古輪講とは『源氏物語』や『枕草子』をはじめ、平安時代に書かれた文学を学ぶ研究会です。