
THE STORIES #032
まだ辞書にはない、新しい言葉で旅に出よう。
国際学部 外国語学科
尾坂 真帆さん
「卒業後はホテルに就職する予定です。
ホテル職を志望した理由として、1つ目は4年間学んだ韓国語を活かすことができること。
2つ目は、日本の国の美しさ、おもてなしの精神を外国の方々はもちろん、日本の方々にも知っていただきたいと思っているからです」
国際学部外国語学科 韓国・朝鮮語専攻4年生、尾坂真帆さん。
在学中に熱心に勉強に打ち込み、マスターした得意の韓国語を活かし、卒業後のホテルへの就職が決まっています。
その国の音楽に興味があったから。
母国語とは違う不思議な音の響きに惹かれたから。
ファッションに興味があったから。
外国語の勉強に取り組むきっかけは、人それぞれですが、尾坂さんの場合は、どうだったのでしょうか。
「最初のきっかけは、大好きなK-POP。そのうちに、歌詞を理解したい!旅行へ行ったときに現地の方とお話ししたい!という気持ちが芽生えていきました。
中学生の頃から、韓国留学が夢だったので、天理大学の留学制度がとても魅力的でした。
実際に入学してみて、日本にいながらも交流会などを通して異文化を学ぶことができますし、海外語学実習など、海外に行く機会にも恵まれているなと感じています」
クラスメイトには韓国語学習者が多く、入学当初は未経験者の自分とのあいだに大きな差を感じていたという尾坂さんですが、努力の結果、韓国外国語大学校への交換留学試験に合格。
友人との交流を通じ、“生きた”韓国語を身につけていくなかで、尾坂さんは面白いテーマを発見します。


「友人との会話やチャットで、よく若者言葉が出てきました。
日本語の若者言葉も同じですが、新造語というものは、今までの歴史になかった全く新しい言葉で、日々生まれるもの。
その数多くの若者言葉を語学面で分析し、研究しようと思いました」
現在は語学ゼミで「韓国語における若者言葉の造語法による分類‐通信言語を中心に‐」を題目に、目下卒業論文の執筆に励んでいる尾坂さん。
彼女の夢は、辞書に載っていない言葉も、ネイティブのように話せるようになること。
「韓国語の若者言葉を研究することによって、その若者言葉の意味やどのように創られたかなど学ぶことができます。
韓国の友人に“なんで、知ってるの?!”、“韓国人みたい!”と言われたときは、すごく嬉しかったです。語学に限らず、自分自身に目標を掲げ、何事にも興味を持ち前向きに取り組むことが大切だと思います。
今は、韓国語しか話せませんが、5年後には英語と中国語もマスターして3か国語話せるホテルウーマンになりたいと思っています」

学んでいる言語が話される国で、さまざまな体験をする。