伝統競技が教えてくれた、“先を読む力”。

THE STORIES #016

伝統競技が教えてくれた、“先を読む力”。

文学部 国文学国語学科

宮本 佑香さん

「かっこいいなって。私もやりたい!と強く思いました」

静寂に包まれた道場。袴姿の選手がゆっくりと歩き、立ち止まり、的を狙い、弓を引く、その一連の動作。

家族で出かけたとき、立ち寄った先で初めて見た弓道が、宮本さんの人生に大きな影響を与えることになります。

弓道に一目惚れした宮本さんは、天理大学で弓道部に入部。そこで学んだことは、技術や能力だけではないのだと、彼女は語ります。

「競技を通じて、“周りをよく見ながら先を読む力”が養われていると思います。

部活動以外の私生活でも、次に何をすればいいか、良く考えながら行動することができるようになったな、と。

また、私は自分の意見を言うのが苦手でしたが、部活動の話し合いを通じて、自分から発言することの大切さも学んでいます。

社会に出ても、周りを見て行動し、いうべき時にしっかりと意見を伝えられるようでありたいと思っています」

モットーは?と尋ねると、「笑顔!」と答えてくれた彼女の夢は、教員になること。

「私自身、仲間や先生方、保護者など、多くの人に支えられていることを、日々感じています。

そうした気付きを大切にしながら、生徒に好かれる、みんなを笑顔にできる先生になりたいです」