臨床心理学で、こころに寄り添い、解決を支援したい。

THE STORIES #046

臨床心理学で、こころに寄り添い、解決を支援したい。

人間学部 人間関係学科

中西道雄さん

「私の実家は天理教の教会で、幼少の頃より天理教の教えを聞いて育ちました。人を助けるために役立つことを学びたいと考え、人の心の悩みの解決を支援する学問である臨床心理学に興味を持ちました」

中西道雄さんは、臨床心理専攻の4年生。現代の悩める人たちを助けたいとの想いから臨床心理士をめざし、大学院入学に向けて勉強に励んでいます。
特に熱中しているのは、フロイトやユングなどの本を読むことだそうです。

「フロイトやユングは臨床心理の先駆者であり、彼らの理論を学ぶことによって、臨床心理をよく知ることにつながると考えています。自分の心は自分が一番分かっていると思いがちですが、心は無意識的な部分がほとんど。分からないことだらけなんです」

カウンセリングとは、悩みを聞くことで本人がなぜ悩んでいるのか、その気づきを手助けするもの。中西さんは、そう語ります。

「カウンセリングの目的は、アドバイスすることではなく、悩みを聞くことで、相手が自分で悩みを解決するのを促していくこと。クライエント自身が自分で気づき、納得していく過程を助けるのが、カウンセラーの仕事だと思っています。
天理大学の臨床心理専攻には、さまざまなカウンセリング経験を積んだベテランの先生がたくさんいて、体験談を聞く機会も多く、非常に勉強になります」

そんな中西さんが目指すのは、人の悩みに寄り添うことのできるカウンセラーです。

「僕のなかで、理想のカウンセラーは決まっています。それは、クライエントの悩みに共感し、親身になって本気で寄り添える人。将来は、教会長になろうと思っています。臨床心理士の資格を持つ教会長になり、人を心理面でも助けていきたいです」

人間学部人間関係学科臨床心理専攻

「人のふしぎと面白さ」を探究する。