大切な一瞬を、レンズに。映像を通じ、世界観を共有したい。

THE STORIES #054

大切な一瞬を、レンズに。映像を通じ、世界観を共有したい。

テレビカメラマン
株式会社 関西東通 制作技術部 映像部

エリザベタ・ジュコブスカさん

「テレビ業界を選んだ理由はシンプルに、テレビが好きだったからです。子供の頃から、架空の番組の内容を遊びで考えたりしていて。テレビの仕事ができたらいいなと思っていたところ、ある日、天理大学に会社紹介で関西東通の方が来られて。これは運命だって、そう思いました」

ウクライナ出身のエリザベタさん。天理大学での留学を終えたあとも日本に残り、本学で磨いた得意の日本語を生かし、憧れだったテレビ番組の映像技術制作会社に入社しました。

「カメラマンの仕事はカッコイイ。毎日違う現場へ行って、たくさんのスタッフや出演者と一緒に良い作品を作りあげることができるなんて、本当に最高の仕事です」

エリザベタさんは、在学中は邦楽部に属し、琴の演奏に熱中しながら、日本の伝統文化を真剣に学びました。

「天理大学で研究したテーマは、侘び・さび・幽玄といった、日本の伝統的な美意識です。語学や文化の勉強はもちろんですが、もうひとつ心に残っているのは、“人生の勉強”。天理大学の先生たちは、私に“人を大切にすること”を教えてくれました。
その影響を受けて、私も職場で皆がストレスなく平和に仕事が出来るような環境作りを心がけています」

彼女の目標は、大好きな音楽のライブを撮影できるようになることだそうです。

「映像作品を作ることの醍醐味は、世界観をたくさんの人と共有できることだと思っています。スポーツや音楽など、大切な瞬間を記録として残せるのは素晴らしいですよね。
皆さんも、夢があるのなら、絶対諦めないでください。
人生は短いもの。自信を持って怖がらず、自分の信じた将来の道を歩んでください」

国際学部地域文化学科日本研究コース
日本を学び、奈良を学ぶ。その魅力や成長の謎を解き明かす。
それが将来の力となる。