海外出身の児童に寄り添う。 外交の舞台をめざし勉強中。

THE STORIES #076

海外出身の児童に寄り添う。 外交の舞台をめざし勉強中。

特別支援教育支援員(京田辺市教育委員会)(国際学部 地域文化学科 2020年 卒業)

椿 理穂さん

「やりがいを感じるのは、やはり児童の成長を目の当たりにしたときです。担当している児童が日本語をしっかりと理解し、私がいなくても学校生活を送れるように導くことを心がけています」。

 

真剣な眼差しでそう語る、椿理穂さん。国際学部地域文化学科アメリカス研究コースの2020年卒業生です。

椿さんは現在、京田辺市の草内小学校において、スペイン語の「特別支援教育支援員」(京田辺市教育委員会)として勤務しています。

「主に、ボリビアから来日した外国籍の児童のサポートをしています。

私は、Eくんという、今年2月に来日したばかりの1年生を担当し、国語から体育までの全ての授業において、授業中の通訳やフォローを行っています。入学したての頃は、日本語が全く話せなかったEくんでしたが、最近では平仮名もほとんど読めるようになりました。

どうすれば飽きずに勉強できるか、試行錯誤で日々取り組んでいます」。

 

椿さんは、スペイン語での授業サポートのほかにも、学校から配布される学年だよりなどの翻訳も担当しています。

そんな彼女の原点は、大学1年生の頃のとあるエピソード。アルバイト先で外国人女性にスペイン語で接客した際、喜んでもらえたことがうれしく、語学の勉強に力を入れ、留学を決意するきっかけとなったそうです。

 

「大学3年生の7月から、コロンビアのカリ市に位置するバジェ大学に1年間の交換留学をしました。

留学して何よりも気づいたことは、自分の置かれている環境のありがたさです。コロンビアには物乞いの人が多い地域もあり、道路や通りで『仕事も家もありません。子どもが3人います』と書かれたボロボロの紙を掲げて歩く人を見かけたこともあります。

自分自身の今までを省みて、恵まれた環境に感謝するようになりました」。

そんな椿さんが天理大学で身につけたものこそ、“他者への献身”でした。

 

「天理大学では素晴らしい先生方をはじめとする多くの方々と出会い、私も少しずつ成長しました。特に人から人へと、脈々と受け継がれる天理スピリットの“他者への献身”——相手を喜ばせたい一心で自ら考え行動する、という姿勢は、現職にも活きています」。

 

椿さんは、現在、海外の日本公館で2年間勤務する「在外公館派遣員」をめざし、勉強に励んでいます。その夢を支えるのは、〝恩返し〞の想いです。

 

「今までお世話になった先生方への感謝の心が私の原動力になっています。まずは在外公館派遣員試験に合格し、2年間海外で経験を積み、スペイン語に磨きをかけたいと思っています。

負けず嫌いな性格なので、絶対に諦めたくないんです。コロナ禍で辛い想いをしている在学生もいるかと思いますが、今だからこそできることに目を向けて、夢を貪欲に追いかけてみてください。充実した大学生活を送れるように願っています」。

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