一杯のブレンドコーヒーが地域活性化の鍵になる。

THE STORIES #077

一杯のブレンドコーヒーが地域活性化の鍵になる。

文学部 国文学国語学科

小谷 伊吹さん

「もともとコーヒーが好きで家やカフェでよく飲んでいましたが、まさか大学でプロから学べる機会があるとは思っていませんでした」

そう語るのは、「天理大学やまのべカフェクラブ」のメンバーで文学部国文学国語学科の小谷さん。

「天理大学やまのべカフェクラブ」は学内にカフェをオープンさせたいという学生たちの想いから2019年度に発足した団体です。

 

以前から「まちづくり」としてのカフェビジネスに関する講義やインターンシップ受け入れ先として協力いただいてきた株式会社大一電化社「やまのべ焙煎所」が学生のアイデアに賛同。コーヒーのプロ集団である「やまのべ焙煎所」からコーヒー抽出技術の指導を受け、現在、同好会への昇格を目指して活動しています。

 

小谷さんは入学直後に偶然チラシを見たことから「天理大学やまのべカフェクラブ」に入会。2021年度にはクラブの中心メンバーとして、「やまのべ焙煎所」の協力のもと、新商品「天理大学オリジナルブレンドコーヒー」の開発にも取り組みました。

 

「メンバー5人はみんなコーヒー好きですが、当初はブレンドやコーヒー豆に関して素人同然でした。

やまのべ焙煎所の方々に指導いただきながら試飲を繰り返し、約5ヶ月かけて苦味と酸味のバランスの良いブレンドに仕上げました。」

完成した「天理大学オリジナルブレンドコーヒー」は、大一電化社が新たに導入したキッチンカーで販売。今後は本学のサテライトカフェ「キャラメルマーケット」でも販売予定です。

小谷さんらクラブのメンバーもアルバイトとしてキッチンカーに立ち、コーヒー抽出や販売を実践しています。

 

「自分の好きなものを学ぶことで、より一層好きになりました。

一杯のコーヒーをより丁寧に味わうようになりました。

何よりお客様から美味しいと言っていただけるのが嬉しいです。

大学の内外でコーヒーの魅力をもっと広め、コーヒーを通して地域活性化に貢献できたらと思っています」

「天理大学やまのべカフェクラブ」は現在3年間の活動を経て、同好会の申請を準備しています。さらに2022年5月には天理大学と株式会社大一電化社が産学連携協力推進協定を締結。協定締結や同好会申請により、クラブの活動の幅は今後ますます広がっていきそうです。学生による学内カフェがオープンする日も遠くないかもしれません。