天理大学国際学部の韓国・朝鮮語専攻の学生が、天理市と姉妹都市提携を結ぶ韓国・瑞山市の交流事業(10月5日~11月16日)において、通訳業務を担い国際交流をサポートしました。
天理市と韓国・瑞山市は平成3年に姉妹都市提携を結び、平成15年からは両国の中学生を相互に派遣し、国際交流を行ってきました。令和元年以降、日韓関係の複雑化や新型コロナウイルス感染症の影響を受けて交流事業を中断していましたが、今年度より4年ぶりに再開。瑞山市の中学校から計6回500名の生徒が天理市の各中学校を訪れ交流を行いました。
天理市教育委員会から依頼を受けた韓国・朝鮮語専攻では、全6回に分けて行われた交流事業において、韓国・朝鮮語専攻の学生を毎回4、5名、通訳業務として派遣しました。最終日となった11月16日には、韓国・大鉄(テチョル)中学校の生徒28名が天理市立福住中学校を訪れました。
交流会の冒頭には並河健天理市長が挨拶に立ち、「未来を担う皆さんがこのような交流を通じて日韓関係をより強固にしていってほしい。今日は楽しみましょう」と語りました。
この日、通訳に参加した韓国・朝鮮語学科の学生は計4名。交流会直前まで各自の役割分担や原稿の確認を行い、福住中学校の生徒による歓迎の挨拶や司会進行の通訳を担いました。
交流会は福住中学校の音楽部の部員によるバンド演奏から始まり、その後は両国の生徒が混ざり合い、グループに分かれてゲームを楽しみました。天理大学の学生は各グループを周り、ゲーム中の通訳も担当。福笑い、カードゲーム、ハンカチ落としなどのルール説明や生徒間の会話を通訳し、初めは緊張していた生徒たちも次第に打ち解けていきました。福笑いのグループでは天理大学の学生が左右上下などの韓国語を福住中学校の生徒に教えてみんなで指示を出し、完成した顔に笑いが起こりました。