社会医療法人高清会との包括連携協定を締結、連携事業「身体いきいきチャレンジ!」を実施

2023.04.12

ニュース

3月1日、天理大学は社会医療法人高清会(高井病院)と包括連携協定を締結しました。本協定は、相互連携と協働による活動を推進し、地域・社会における健康増進を図るとともに、地域に貢献できる人材の育成を図ることを目的とし、その目的を達成するために6つの事項が設定されています。

締結に先立ち、包括連携協定に基づく試みとして、1月11日から3月27日にかけて、「身体いきいきチャレンジ!」(全8回)を天理メディカルイースト(前栽町)で実施しました。この活動は、本学と連携協定を結ぶ天理市も連携しており、天理市福祉政策課が募集した市内在住の高齢者38名が参加することとなりました。

この事業を主導したのは、本学の中谷敏昭体育学科教授と高井病院の中村洋貴理学療法士です。中谷教授は、2018年度に文科省に採択された私立大学研究ブランディング事業の健康づくり研究部門「中高年者と高齢者の健康づくり・介護予防に関する研究ユニット」を担当してきた経験を活かし、高齢者の筋力づくりやバランス運動、足裏ストレッチを中村理学療法士と協働で指導しました。

参加者たちは、2グループに分かれて運動教室と体力測定を行いました。「筋力づくり運動」は、自宅で簡単に実施できる椅子からの立ち座りを4秒かけてゆっくり実施するもので、筋肉に負荷をかけながらゆっくり動き、筋力に刺激をかけ続けるよう指導しました。

「バランス運動」は、2人組で目を開けたり閉じたりしての片足立ちや、数を数えながら上下左右に目線を移動させながらの片足立ちを行って、転倒しない体づくりを体験しました。また、足裏の筋肉を刺激するために、足裏のストレッチや足指じゃんけんでアーチを作る運動も行いました。

運動教室前後の体力測定では、本学大学院生や体育学部生も加わり、「重心動揺テスト」、「椅子からの立ち上がり筋力」、「足のステッピング」、「2ステップの歩幅」、「左右への素早いステップ」など、日常生活に必要な体力の評価を行いました。

中谷教授は、「このような学医官による連携事業を今後も推進し、関係機関と協力しながら天理市地域住民の健康づくりや介護予防に役立つよう貢献していきたい」と今後の意気込みを語りました。