スペイン語による観光ボランティアガイド実習を実施

2023.05.10

ニュース

スペイン語・ブラジルポルトガル語専攻では、春休みを活用して、スペイン語による観光ボランティアガイドの実習を実施しました。

この実習は、休日を利用してボランティアガイドを続けている本学職員の加藤康人氏(1992年イスパニア学科卒)の協力を得て行われたものです。3月から4月の週末、学生たちは伏見や嵐山をめぐる京都でのフリーツアーに参加。加藤氏や同行した野口茂教授からの指導を受けながら、ガイドとしての心構えやガイディングのコツを学びました。

ツアー中、学生たちはスペインやメキシコ、コロンビア、ウルグアイ、アルゼンチンから訪日した観光客に対して、スペイン語で積極的なサポートをしつつ、自らも国際交流を楽しみました。

また伏見稲荷大社や金閣寺などの観光名所では、事前に準備した原稿をもとにガイドにも挑戦。観光客からは日本の歴史や宗教、文化に関するさまざまな質問が出ましたが、学生たちは一つひとつ丁寧に受け答えをしました。

今後、外国人旅行者数のさらなる増加が見込まれ、観光ガイドや通訳が必要とされる機会がより増えると予想されます。実践的なスペイン語運用能力を高めるとともに、本学「建学の精神」の柱である宗教性・国際性・貢献性を身につけてもらうため、今回のような実習をこれからも継続しておこなっていく予定です。

参加学生からのコメント

会田広志(3年・豊川)
「私は家族がスペイン語のネイティブのため、スペイン語で話すことには慣れていると自負していました。でも、いざ観光客の方を目の前にすると、緊張で言葉に詰まってしまいました。この苦い経験をこのままにしておかぬよう、これからもスペイン語学習に力を入れていきたいです。」

阿部直美(4年・伊勢崎清明)
「外国の方を観光案内するのは初めての経験だったので緊張しましたが、ジェスチャーなども交えて一生懸命おもてなしすることができたと思います。自分の語学力がまだ足りないことが実感できたので、勉強のモチベーションが上がる良いきっかけになりました。」

島崎敬士(4年・クラーク記念国際)
「自分が学んできた言語を使う場面はこういう時だと改めて感じる貴重な機会でした。また、同じスペイン語でも国によって表現や語彙、アクセントに差があることを、身をもって経験できました。日本の食文化や建築などは世界的に愛され、多くの人々に注目されていることを直接海外の人から聞き、日本に関する知識も深めていく必要を強く感じました。」