中国語専攻の学生が東大寺でボランティア通訳実習を実施

2023.12.20

ニュース

本学中国語専攻で「実践中国語B」を履修している学生ら10名が、12月9日、同専攻竹田治美教授指導の下、東大寺で通訳ボランティアの実習を行いました。

「実践中国語B」は、「中国語を用いた諸活動を企画・実践できるようになる」「社会貢献活動に必要な中国語を運用できるようになる」「自律的に学習できるようになる」を目標に構成された授業で、今年度も、この日の実習に向けて、春学期から「実践中国語A」「スピーチ中国語A」などの関連科目と連携をとりながら、様々な準備や練習を重ねてきました。

当日、東大寺に集合した学生たちは竹田教授とともに大仏殿を見学。この日のために準備してきた中国語の原稿を手に東大寺の歴史や大仏の鑑賞ポイントを確認しました。その後、学生たちはガイド役と外国人旅行者役の二人一組による事前練習を、大仏殿で2回ずつ行いました。

実習の確認などを行った後、SGGクラブの中国語通訳ボランティアの方々と合流し、実際どのように通訳を行っているかなどの解説を聞いたあと、「奈良に来られた方に喜んでいただけるよう、自分の言いたいことを話すのではなく、旅行者さんの表情を見ながら説明する内容を考えています」と、通訳ボランティアとして心がけているポイントについても教えていただきました。

続いて学生たちは、大仏殿や大仏殿前などで外国人旅行者へ「どこから来ましたか?」「私たちは天理大学で中国語を学んでいます」「お写真撮りましょうか」などと積極的に中国語で話しかけながら、これまでの勉強の成果を活かして外国人旅行者と盛んに交流を行いました。

今年の通訳ボランティアの実習には、「実践中国語B」履修のOBとして、二人の3年生も参加してくれました。中国語専攻では、1年次生から4年次生まで段階的な学びができるカリキュラムを設けており、今後もボランティア通訳に多くの学生が自主的に参加できる機会を提供していく予定です。

木田珠妃さん(3年・青翔)
「昨年初めて参加したこの実習では、スムーズな通訳ができずとても悔しい思いをしたので、この1年間、今日の実習に向けて中国語の勉強を頑張ってきました。学内のiCAFéで留学生とたくさん交流の機会を持つようにしたり、自宅でも中国語のリスニングを欠かさず聴いたりと、国内にいても語学勉強ができる環境を作りました。今日は、台湾から来られた方が話す中国語をほとんど理解することができ、大仏殿の説明だけでなく、天気や食事などの日常会話もスムーズに行えました。言葉が通じることの喜びが体感でき、とても嬉しいです。もっと語学力を高められるように頑張ります。」

内水千咲子さん(2年・滋賀学園)
「初めての通訳ボランティア実習だったので、話しかけるというスタートのところからとても緊張し、少し苦戦しました。でも、積極的に話しかけている先輩の姿を見て、勇気を出して笑顔で話しかけてみると、外国人旅行者の方も笑顔でお返事してくれて、写真を撮りながら中国語で会話をすることができました。中国語の語学力をもっと高めて、奈良の魅力も流暢に伝えられるようになりたいので、来年から留学する大学でも頑張って勉強したいと思います。」