新元号「令和」の典拠である『万葉集』の特別展示が始まる

2019.05.02

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新元号「令和」の典拠である『万葉集』が展示された

4月25日、新元号「令和」の典拠である『万葉集』の特別展示が、天理大学附属天理参考館で始まりました。
新元号「令和」の典拠となった『万葉集』は、天理大学附属天理図書館に多数所蔵されています。それらのうち、学術的価値の高い江戸時代極初期に作成された『万葉集 附訓本(ふくんぼん)古活字版(こかつじばん)』を改元のこの時期に、一般公開しています。

初日となる25日には、本学文学部国文学国語学科の川島二郎教授による展示解説もおこなわれ、会場となっている天理参考館の3階ホールには70名を超す聴衆が来館。川島教授の解説に興味深く耳を傾けました。
川島教授は、「令和」の典拠となった『万葉集 第5巻』の「梅花の歌三十二首并せて序」のくだりの解説だけでなく、『万葉集』のなかで「令」と「和」の字が使われている他の箇所にも触れながら、『万葉集』の楽しみ方をわかりやすく解説しました。

解説後には、実際に「令」と「和」の文字を確認しようと展示ケース前には多くの人だかりができました。また、「令和」の典拠となった一文を抜き出した記念スタンプの前にも行列ができ、なかにはお土産として何枚もスタンプを押す来館者の姿も見られました。

『万葉集』特別展示は、5月6日まで開催されます。また、5月2日には、天理図書館の三濱 靖和副館長による展示解説がおこなわれます。

展示解説を行う川島二郎教授
「令和」の典拠となった一文を抜き出した記念スタンプ
展示解説には多くの聴衆が集まった