「もう一つの留学:ウクライナ留学生からの視点」を開催(国際学部主催人権啓発行事)

2023.01.31

ニュース

1月20日、天理大学杣之内キャンパス2号棟22B教室において、2022年度の国際学部主催人権啓発行事「もう一つの留学:ウクライナ留学生からの視点」が開催されました。

学生・教職員が対象となったこの行事は、自分たちの身近に存在する「多文化」を知り、共生と支援の在り方について考えることを目的として、国際学部主催で開催されました。

冒頭、主催者である国際学部の教員から、ウクライナ人留学生たちは、自国が平和な状況での積極的、能動的な留学ではなく、生命の安全を確保出来る状況において学びを継続するため、「天理大学への留学」を選択したと、留学の経緯について言及しました。

続いて、3名のウクライナ人留学生が登壇し、「日本」、「天理」、「天理大学」について、また日本語に関する不安や、日本文化に関する驚きなどを率直に語りました。またウクライナ人留学生の日常生活をサポートするチューター学生3名も登壇し、留学生を支える側の視点として、様々なエピソードを語りました。

ウクライナ人留学生らは、チューター学生をはじめとする支援者に対して感謝を述べるとともに、常に自国の家族の安否を気にしている状況を語りました。

本学では9人のウクライナ人留学生が、天理市に居住し学んでいますが、一部の学生・教職員を除いて多くの人は、個々に接する機会がなく、今回の留学生やチューター学生のトークセッションによって、ウクライナ人留学生の状況について理解し、人権という視点から共生と支援のあり方について考える貴重な機会となりました。