「第19回 国際参加プロジェクト帰国報告会」を開催

2023.06.20

ニュース

6月12日、4年ぶりに活動が再開された「第19回 国際参加プロジェクト」(2023年2月11日から27日)の帰国報告会が、本館(研究棟)第一会議室にて開催され、永尾比奈夫学長、島田勝巳副学長はじめ教職員、学生が参加しました。

報告会の冒頭では、司会の藤本綾さん(社会福祉専攻4年・奈良大学附属)が、教育支援活動やチャオプラヤ川での清掃活動などの活動概要について説明を行いました。

続いて、A班・B班・C班の各リーダーが写真や動画を使いながら、訪問した小学校・中学校での活動について報告しました。

A班からは、日本の四季を紹介するために七夕の紙芝居を演じたことや、こどもたちに願い事を短冊に書いてもらう体験授業を実施したことが、米山大賀さん(韓国・朝鮮語専攻2年・西の京)から報告されました。

米山大賀さんコメント

「七夕の授業を行った目的は、日本の四季や文化を通して日本に興味を持ってもらうことでした。短冊を作る体験授業では、こどもたちが楽しみながら参加してくれ、笑顔になってくれたことが、最も嬉しかったです。」

B班からは、西浦長太さん(国文学国語学科4年・天理)が、ケン玉や竹トンボを実演したことや、紙飛行機大会を行ったことなどを報告しました。

西浦長太さんコメント

「日本を始めとする海外に興味を持ってもらおうと、日本の伝統的なおもちゃや遊びを体験して貰うことにしました。こどもたちが将来、海外に飛び出してくることを願って、紙飛行機を取り入れました。おもちゃや遊びは言語の壁を越えて一緒に楽しむことが出来ることを実感しました。」

C班からは、書道の体験授業を実施した様子を斎藤陽南さん(社会福祉専攻3年・天理)が報告しました。

斎藤陽南さんコメント

「タイのこどもたちに本当の書道を体験してもらいたい思い、半紙・墨・硯・筆などの一式を持参しました。日本を象徴する富士山の「山」という文字を書いて貰おうと決めてから、スムーズに授業が進められるよう何度も事前の打ち合わせ行いました。予定通り進まないこともありましたが、授業を重ねる毎に反省点を挙げ、皆で話し合い、課題解決を試みながら臨機応変に対応しました。この活動を通して異文化交流の楽しさや言葉を使えることの喜びを実感することができ、とても貴重な経験となりました。」

報告会の後半では、プラブー村での活動や大学間交流、そして首都バンコクのチャオプラヤ川で都環境局と協働で実施した清掃活動についての報告が行われました。

学生からの報告後、担当の関本克良教授から、本プロジェクトが建学の精神である「他者への献身」をモットーとしていることや、大学後援会をはじめ多くの方々に支えられていることへの感謝が述べられました。

また関本教授は、「本学学生には在学中に是非一度本プロジェクトに参加して、世界の現状に触れ、陽気ぐらし世界建設に向かうべく建学の精神を改めて自覚し、学生生活をより有意義に過ごしてもらいたい」と、本プロジェクトにかける思いを語りました。

報告会の最後には、永尾学長が挨拶に立ち、「皆さんが積極的にこのような活動に参加してくれたことを嬉しく思います。肌で感じることのインパクトに勝るものはないと思うので、この活動をこれからの人生に活かしてほしいと思います。そして、同じ人間としての視野や感性といったものを大切にしてほしいと思います」と、参加学生の今後に期待する旨を述べ、報告会が終了しました。