古賀崇教授が「世界図書館・情報会議:第84回国際図書館連盟(IFLA) 年次大会」で研究発表

2018.09.24

ニュース

古賀教授の発表の模様

古賀 崇 教授(人間学部総合教育研究センター)が、2018年8月24日~30日にクアラルンプール・コンベンションセンター(マレーシア・クアラルンプール)を主会場として開催された「世界図書館・情報会議:第84回国際図書館連盟(IFLA)年次大会」において、研究発表を行った。

発表標題は「Issue-oriented strategies or extensive infrastructure for digital scholarship? The policy, practices and projects of Japanese digital archives and libraries.”(課題に特化した戦略か、デジタル・スカラーシップのための広範囲の基盤か? 日本のデジタルアーカイブ・デジタルライブラリーの政策、実践、プロジェクト)」であり、8月28日のセッション「デジタル・スカラーシップとナレッジ・マネジメント」での発表となった。
※発表ペーパーは7月より、国際図書館連盟のウェブサイトにて無料で公開されている

上記セッションでは、発表順にシンガポール、中国、日本(古賀教授)、エジプト、米国、そして世界銀行での取り組みや課題が報告された。古賀教授は、自身のJSPS科研費研究の一環として行った本発表において、知的財産戦略本部や国立国会図書館などが取り組む日本の政策・実践を取り上げつつ、デジタルアーカイブの持続性や、「2020年オリンピック・パラリンピック東京大会に向けたデジタルアーカイブ構築」といった方針をめぐる問題点を論じた。

古賀教授の発表については、「2020年」を区切りとした方針が、日本のデジタルアーカイブへの国際的評価に影響する懸念を示す質問が寄せられるなど、日本の現状に対し各国の参加者からの関心を引き出す機会となった。

当該国際会議には、110を超える国や地域から約3,500名が参加した。日本からも、本大会でのセッションや、本大会前後のサテライト会議での発表が13件(日本関係者による会合(Japan Caucus)での報告を除く)、ポスター発表が6件と、計19件の発表が行われた。

サテライト会議(8月23日、マラヤ大学)で質問する古賀教授