全日本中国語スピーチコンテスト全国大会に天理大学生が出場

2019.01.28

ニュース

タニア氏(右)と通訳の五十川氏

1月13日、第36回全日本中国語スピーチコンテスト全国大会(公益社団法人日本中国友好協会主催)が日中友好会館(東京・飯田橋)で開催され、天理大学国際学部外国語学科中国語専攻の学生が出場しました。

10月に行われた奈良県大会で1位に輝いた門脇理教(4年・天理教校学園)さんは、その後の音源審査により全国の代表10名に選ばれ、「十地圓通」という題目でスピーチ部門(大学生部門)に出場しました。スピーチでは、門脇君が中国骨董オークションでのアルバイト体験で学んだ日本文化と中国文化が融合した東アジア文化の理解と伝播に努めたいと、北京師範大学の啓功名誉学長の「十地圓通」という言葉を借りて語りました。
5分間のスピーチに加え、審査員との中国語による質疑応答により行われた審査では、残念ながら、6位までの入賞は逃したものの奨励賞(7位相当)を受賞しました。

また、朗読部門(大学生・大学院生の部)では、池尻爽(1年・樟蔭)さんが、過去最多の全国131名の出場者の中から音源審査で優秀賞に選ばれ、当日、朗読を披露しました。朗読では「故弄玄虚(はったりで煙に巻く)」の話を、優秀賞受賞者に相応しい正確できれいな発音で朗読しました。

スピーチをする門脇さん
朗読を披露する池尻さん

門脇理教さんのコメント
今回は大学生活の総決算のつもりで臨んだ大会でした。全力を尽くしましたが、悔しさの残る結果となってしまいました。ご多忙な中、個人指導してくださった中川裕三先生と林孟蓉先生、当日わざわざ会場まで応援に駆けつけてくださった皆様、また応援メッセージを送ってくださった皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。皆様の応援のおかげで、本日はとても心強かったです。卒業後はスピーチで磨いた中国語で社会に貢献したいと思います。

 

池尻爽さんのコメント
今回は生まれて初めての「全国大会」でした。私は朗読部門の大阪府大会で優勝し、自分の中国語にある程度の自信がつきましたが、全国大会の会場で耳にした朗読とスピーチはいずれもハイレベルで、圧倒されてしまいました。今回、全国大会を体験できたことで、私の中国語に対するモチベーションは急上昇しました。次回は全国大会のスピーチ部門で聴衆を感動させられるよう、中国語を磨くだけでなく、いろんな経験を積みたいと思います。

 

両名の指導にあたった中川裕三教授(国際学部外国語学科)のコメント
今回の大学生のスピーチは、私の知る限りで最高レベルでした。特に印象に残ったのは、中国語を専攻していない人のスピーチが想像以上に素晴らしかったことです。中国語に限らず外国語スピーチコンテストで上位入賞するには、発音の正確さや美しさはもちろん不可欠ですが、最も大切なのは、自分の考えを何としても人に伝えたい、理解してもらいたいという情熱を持つことだと痛感しました。今後は学生たちにその点をしっかり伝えていきたいと思います。