外務省在外公館派遣員に4名が合格

2020.02.17

ニュース

外交官養成プロジェクトを推進する天理大学は、外務省の在外公館派遣員の選考試験である第91回派遣員試験(国際交流サービス協会実施)において、本学の学生・卒業生4名の合格者を輩出しました。合格者4名は以下の通り、2020年3月より各地で任務を開始します。

・沖廣 一正さん(英米語4、天理):在ボツアナ日本大使館
・加納 光城さん(スペイン語・ブラジルポルトガル語4、東邦):在パラグアイ日本大使館
・吉田 美喜さん(地域文化4、泉館山):在モルドバ日本大使館
・鈴木 喜通さん(地域文化2016年卒業、知多翔洋):在タイ日本大使館

在外公館派遣員とは、日本政府の在外公館である、世界各国の日本大使館、総領事館などで公館業務をサポートする人材のことで、選考に合格すると、在外公館に原則2年間派遣され、関連機関との折衝や事務手続きなど、外交業務をあらゆる面でサポートする重要な役割を担います。(現在、世界215カ所の在外公館で274人が勤務)

宗教性・国際性・貢献性を掲げる本学では、1989年に在外公館派遣員を初輩出し、それ以降、途切れることなく各国への派遣を続けており、今回の4名の合格者を以て、延べ52名となりました。(そのうち10名は、派遣員終了後に外務省職員として採用)

今回合格した4名は、1月下旬に外務省で行われた研修に参加。その後、2月1日には、天理大学の在外公館派遣員のOBG会である「天霞会」による激励会に参加しました。

激励会では、外務省の外郭団体である国際交流サービス協会の清水 匡理事と元派遣員の卒業生6名、本学の東馬場 郁生副学長、宮田 裕生企画課長が参加し、4名の後輩を激励しました。

天霞会代表の林 将幸氏(元・在カンボジア日本大使館勤務)の挨拶に続いて、東馬場副学長が「外交官養成プロジェクトを開始した年に4名の派遣員合格という成果が出て非常にうれしい。Sincerity(誠実さ)とIntegrity (高潔さ)を胸に、一生懸命働いてほしい」と述べ、国際交流サービス協会の清水理事は、「2年という時間のなかで経験を積み、楽しみながら人間としても一回り大きくなって帰ってきてほしい」と、それぞれに激励の言葉を送りました。

他にも、元派遣員である先輩たちが現地での勤務に対するアドバイスを送ったり、当時の体験談を語るなど、新天地へ旅立つ4名の合格者にとって貴重なひとときとなりました。

沖廣 一正さん(在ボツアナ日本大使館)
「大使館の職務に携わることは、自身の成長につながると思う。未知の環境ではあるが、何事にも挑戦して楽しみたい」

加納 光城さん(在パラグアイ日本大使館)
「メキシコ留学で言語スキルを習得できたことは、スペイン語圏の大使館で勤めるうえで役立つと思う。外交に携わる人たちから多くのことを吸収していきたい」

吉田 美喜さん(在モルドバ日本大使館)
「常に感謝の心を忘れず、国と国との懸け橋となる外交の場を、謙虚な心でサポートしていきたい」

鈴木 喜通さん(在タイ日本大使館)
「天理大学で学んだ助け合いの精神が在外公館で役立つと思う。与えられた環境で喜んで勤めていきたい」