東乗鞍古墳の測量調査

2021.09.30

ニュース

9月8日から20日にかけて、歴史文化学科の考古学・民俗学研究コースが、東乗鞍古墳の測量調査を実施しました。

天理市と天理大学は、2014年に「天理市と天理大学の包括的連携に関する協定書」を締結。2017年5月1日には天理市教育委員会と「天理市内埋蔵文化財の調査・研究に関する覚書」を締結し、この覚書により、天理市内における古墳などの共同発掘調査が可能となり、2018年から東乗鞍古墳の発掘調査がスタートしました。

2018年より毎年、2月に発掘調査、8・9月に測量調査を実施し、東乗鞍古墳の全容を解明しようと継続した学術調査を行っています。

今回の第4次測量調査には、考古学・民俗学研究コースおよび日本研究コースの学生12名が参加しました。

測量調査では、トータルステーションという機器を用いて、古墳の表面の三次元座標を集積。今回は2,776点を測定。これまでと合わせて合計10,239点の三次元座標が集積されました。

これらの点群データを専用ソフトで解析し三次元モデルを作成することで、等高線図を作成することができます。

図からは整った前方後円墳であることが分かりますが、部分的に大きく崩れていることも分かります。今後は得られたデータをもとに、古墳の本来の形を復元したり、ほかの古墳と比較するなどの研究が進められる予定です。