中国語専攻漢語会話班が新たな方式で中国語コンテストを開催

2022.02.16

ニュース

1月25日、「2021年度秋季天理大学中国語コンテスト」(主催:天理大学中国語専攻漢語会話班)本選が、コロナ対策を万全に講じた上で開催されました。

当初の計画では、秋季コンテストは9号棟のホールで開催する予定でしたが、年明けより新型コロナウイルス感染症が急拡大したことから、予定を変更して新たなコンテスト方式にチャレンジしました。

今回のコンテストは、CALL教室を2部屋使用し、一方の教室で発表者がスピーチを行い、学内審査員とその他の学生はZoomのミーティング機能を使ってもう一方の教室で発表を視聴するゾーンニングの感染対策を行いました。

発表者は教室を分けたことでマスクを外すことができ、学んできた中国語で生き生きと発表することができました。また、出場者を指導した先輩たちも、Zoomを通して自宅から本選の模様を視聴し後輩たちにエールを送ることができました。

なお、今回のコンテストは、審査員は学内の教員だけでなく、オンラインのメリットを活かして、台湾の協定校教員、またスピーチコンテスト入賞経験のある卒業生にも審査員を担当して貰いました。

1年生が対象となった暗唱部門は、10名が予選に出場し4名が本選出場しました。今回は、本選に進めなかった学生が予選終了後もモチベーションを持って練習に取り組めるよう、本選出場者を当日に1名追加する中国文化大学(協定校)のコンテスト形式が取り入れられ、追加出場した学生が優勝する結果となりました。

【暗唱部門】1等賞:芹澤はる代さん(1年、天理)

2年生が対象となったスピーチ部門は、「スピーチ中国語B」の履修者4名が予選をクリアし、当日はそのうち3名が本学の貢献性をテーマにした内容のスピーチを披露しました。

【スピーチ部門】1等賞:森尾豪人さん(2年、五條)

入賞者は次の通り。

【暗唱部門】
1等賞:芹澤はる代(1年、天理)
2等賞:佐々木健吾(1年、関商工)
奨励賞:河合雅珠(1年、静岡学園)、木田珠妃(1年、青翔)、東亜紗乃(1年、大分)

【スピーチ部門】
1等賞:森尾豪人(2年、五條)
2等賞:曽根みのり(2年、天理)

また、昨年同様、在学生・留学生・卒業生による人気投票も行われ、1位の学生には国際交流センター室から国際交流賞が贈られました。

【人気投票】
〈暗唱部門〉
1位:木田珠妃(1年、青翔)

〈スピーチ部門〉
1位:森尾豪人(2年、五條)

【審査員】
中川裕三教授(天理大学中国語専攻教員)
竹田治美教授(天理大学中国語専攻教員)
今井淳雄准教授(天理大学中国語専攻教員)
陳 毓敏准教授(中国文化大学交換教授)
山本和行准教授(総合教育センター教職課程教員)
沈 美雪准教授(中国文化大学教員)
岩崎元地氏(天理大学卒業生、日中通訳)


 

漢語会話班班長 森尾豪人(2年、五條)さんコメント
「本スピーチコンテストは、企画・運営含め、学生が主催するコンテストですが、2020年度の春はオンデマンド方式、秋はコロナ対策を万全にした上での対面方式、21年度の春は対面方式とオンライン方式のハイブリッド、そして今回はCALL教室を2部屋使ってのオンライン方式で開催するなど、コロナの状況に応じて、適宜、開催形態を模索しながら実施してきました。
今回も安全にコンテストを開催できたのは、専攻の先生方や教育研究支援課の皆さまのサポートのおかげだと心から感謝しています。中国語の語学力を高めるだけでなく、こうした企画・運営の面でも貴重な経験が出来たと感じています。後輩の学生にも同様に取り組んで貰いたいと願っています。」

 

中国語専攻主任・漢語会話班顧問 中川裕三教授コメント
「今回、1年生の暗唱指導は、すべて2年生が行いました。春学期途中からオンライン授業になり、その間は2年生がSNSを使って1年生の発音指導をしてくれました。秋学期途中から対面授業が再開し、2年生が安全を確保して対面で指導したいと申し出てくれたので、思い切って彼らに暗唱の指導を任せました。2年生の懇切丁寧な指導の結果、1年生は皆素晴らしい暗唱を披露してくれました。先輩が後輩を教えるという中国語専攻の良き伝統がコロナ禍でも確実に引き継がれています。
また、2年生のスピーチ部門1位の森尾さんのタイトルは「異文化社会のリーダーを目指して」、2位の曽根さんは「世界中の人をヒマワリのような笑顔に」で、いずれも社会貢献をテーマにしています。コロナ禍の前までは2年生夏の海外語学実習での異文化体験に基づいたスピーチが多かったのですが、中国語専攻では一昨年から「実践中国語」という授業でボランティア活動の企画運営ができるよう指導しており、学生たちが目を地域社会に向けて地道に活動し、自分の生き方を模索している現れだと思います。今後も多様な体験に基づいたスピーチが出てくることを期待しています。」