どんなときも、公正公平に。 国際審判員として、東京五輪に参加。

THE STORIES #074

どんなときも、公正公平に。 国際審判員として、東京五輪に参加。

国際審判員 / 保健体育科教諭(体育学部 体育学科 1999年 卒業)

小池 邦徳さん

「座右の銘は〝忍耐・努力・感謝〞です。天理レスリングの理念であるこの言葉は、人を指導する立場になった今、より胸に響くものがあります」。

 

真っ直ぐに前を見据えてそう話す、小池邦徳さん。体育学部体育学科の1999年卒業生です。天理教校学園高等学校の保健体育科教諭である小池さんは、本学レスリング部の監督も務めています。そして、小池さんには、もうひとつの職業があります。

 

それは、レスリングの国際審判員。

 

本学在学中に西日本選手権で上位入賞を果たすなど、第一線で活躍する選手だった小池さんは、現役引退後に26歳で国際審判員となりました。現在、最高ランクの「1S級」審判員として活躍する小池さんは、どのようなきっかけで、審判員の道に進んだのでしょうか。

「高校時代の恩師である、岡田法夫さんの助言がきっかけです。岡田さんは、天理教校学園高等学校のレスリング部創設者で、コロンビアナショナルチームの監督も務めていた方です。選手から審判員への転向にとまどいもありましたが、『若いうちに経験を積み、将来は五輪を狙いなさい』という岡田さんの言葉に背中を押され、今に至ります」。

 

恩師の助言通り、着々と国際経験を積んだ小池さんは、2021年7月開催の東京五輪に審判員として選出されました。小池さんはこれまでも、2019年に世界選手権で優秀審判に授与される「ゴールデンホイッスル賞」を受賞し、2020年には国際審判員を指導する「エデュケーター」として日本人で唯一選ばれるなど、高い評価を受けてきました。

活躍の秘訣は、語学力と積極的なコミュニケーションへの姿勢です。

 

「岡田さんから『世界に通用するためには英語が重要だ』と教わって。そのアドバイスを胸に、天理大学のイブニングカレッジに通うなどして勉強に励みました。もともと英語は得意ではありませんでしたが、レフリー仲間との交流を通じて語学力を伸ばしました。特に、2017年に英国マンチェスターで開催されたエデュケーター養成クリニックで、英語でのプレゼンテーションに体当たりで挑んだことは良い思い出です。今思えば、大学1年生の頃から、国際学部の学生に混ざって海外布教を志すSATOMにも参加していたんですよね。天理大学の国際的な環境で培った力が、今の素地になっているように感じます」。

 

そんな小池さんには、夢があります。それは、天理スポーツの一翼を担うレスリングを広めることです。

 

「世界で活躍する選手やメダリストを天理に呼んだり、地域の子どもたちにレスリングを体験してもらうような試みを通じて、地域社会に貢献し、レスリングで世界をつなげたいと考えています。また、若い人にレフリーの仕事が楽しいものだと伝えていくことにも力を入れたいですね。僕個人としても、審判員として更なるスキルアップをめざし、引き続き公正公平・厳正厳格なレフリングを行います」。

 

小池さんは、後輩たちへのメッセージをこんな風に語っています。

 

「コロナ禍で大変だと思いますが、日々目標を立てて努力することが大切です。勉強って、教室だけでするものじゃないと僕は思うんです。新しい環境に飛び込んで、学び、成長につなげてほしいと思います」。

 

どんなときも公平公正に。小池さんの挑戦は、続きます。

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