MY PRESANTATION #001

私達の当たり前は、当たり前じゃない。
ネパールで知った現実と、本当に必要な支援。

国際学部 外国語学科英米語専攻 4年生
今里 みやのさん

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MY PRESANTATION #001

私達の当たり前は、当たり前じゃない。
ネパールで知った現実と、本当に必要な支援。

国際学部 外国語学科英米語専攻 4年生
今里 みやのさん


私たちの当たり前が、当たり前じゃない、って一体何が?
ネパールでの体験で得た彼女なりの「答え」を聞いてみよう。


●当たり前が当たり前じゃない。そんな地域が世界にはたくさん。

小学校や中学校に通って、勉強したり部活動に励んだり。
そんな、日本では何の疑問にも感じないような、当たり前の世界が当たり前じゃない。
そういった地域が、実は世界にはたくさんあるんです。

●行き詰まりと、ブレイクスルー

英米語専攻に入る前は、実は英語がすごく苦手で。
でもそんな自分を変えたくて、この専攻を選びました。
大学に入っても、しばらく伸び悩んで。
毎日授業についていくのが必死で。
プライドがずたずたになりました。
“国際参加プロジェクト”のことを知ったのは、そんな1年生のとき。

●国際参加プロジェクトとは?

途上国におもむき、教育支援などを行う天理大学独自のプロジェクト。現在までカンボジア、ネパールなどで実施。

https://www.tenri-u.ac.jp/ipp/index.html

同級生が参加して帰ってきたのですが、以前よりもすごくキラキラしてたんです。
私なんかが行ってもできることはない、って及び腰だったんですけど、
やっぱり私も行ってみたいと思って、参加を決めました。

●プロジェクトで発見した気付き

向かう先は南アジアのネパール。
現地で私は美術の授業を教えることになりました。
出発前は、メンバーで「折り紙をするのがいいかなぁ?」「絵を描くのが良いかな?」
といった意見も出たんですが、私たちが行うことにしたのは、
“色水作り”です。色水づくりって、幼稚園のときに、きっとやったことがあると思います。赤とか青とか――

なんでこんな簡単なことをネパールでやるの?と思うかもしれないんですが、
事前準備の段階でプロジェクトを始動している先生から指摘を受けたんです。
“遊び”って、実は経済的に余裕があるからできることなんですよね。
貧しい国や地域では、子どもたちも働き手の一人です。
生活に追われて学校に行けなかったり、行けたとしても、家も学校も貧しくて音楽や美術の情操教育を行う余裕はありません。
私たちが当たり前って思っているその経験は世界のどこでも当たり前っていうわけではないんです。貧しさがもたらすのは、選択肢の少なさなんだな、ってこのプロジェクトを通して私は感じました。

●プロジェクトで発見した気付き

このプロジェクトを通して、現地に行って、どんな支援が本当に必要とされているのか知ることの大切さと、支援活動には、語学力が重要なんだなということがわかりました。
現地の人ともっとコミュニケーションがとりたい。そう痛感したことによって、帰国後は授業にも、もっと身が入るようになりました。そしてフィリピンへの語学留学も決めました。
今は、卒業したあとも、国際支援に関わるような仕事やそういった活動を続けたいと考えています。

私たちの当たり前は、世界のあたりまえじゃない。
そう気づかせてくれた国際参加プロジェクトが、私の原点です。