MY PRESANTATION #002
言いたいことは、きちんと言葉で伝える。
喧嘩もトラブルも含めて、フランスで学んだ。
国際学部 地域文化学科ヨーロッパ・アフリカ研究コース4年生
今野 広美さん
旅行と違って、留学の醍醐味は「暮らす」こと。
暮らすからこそ見えてくること、学べることはきっとあるはず。
●「察する」は日本独特?
洗濯機の事件のことは、今でも思い出します。
“察する”って、日本以外では通用しないんだなって思い知りました。
●留学のきっかけは中学生のころ
中学生のとき10日間チェコに滞在する機会があったんです。
初めてのヨーロッパで見るもの全部がおもしろくて、
いろんな国にいってみたいなって、そう思うようになったんです。
●天理大学を選んだ理由
天理大学に入学したのも、ヨーロッパの文化をもっと知りたかったからです。
フランス語はおしゃれなだと思って、憧れで選びました。
留学を目指したきっかけは、同じ学科の同級生からの影響です。
iCAFéで留学生にフランス語を教わりながら勉強に励んで、
2回生の夏に、フランスのオルレアン大学に1年間留学しました。
●フランス留学での新たな気づき
でも留学してからは、ほんとうに自分自身に落胆の連続でした。
授業はもちろん全部フランス語。
ゆっくりと話してくれるわけではないので、もう全く理解できませんでした。
憧れていたイメージとは違って、カルチャーショックも毎日受けました。
街中に物乞いの人が多かったり、仕事や時間に対する感覚も日本とはぜんぜん違う。
スーパーのレジで店員さんの友達が現れると、ずっと待たされたり。
そんなとき、寮の洗濯機の使い方をめぐって、フランス人の学生にすごい剣幕で注意されたんです。
何を言っているのかわからないし、反論もできなくて、悔しくて泣きました。
もう、そんな言い方しなくてもいいのに!と思ったんですけど、
その時ふと思ったんです。“察する”って、日本独特の文化なんだって。
●国ごとで文化も違えば、考え方も変わる
フランスの人は本当にはっきりしていて、自己主張も強いので、無言のコミュニケーションで、相手にわかってもらうことを期待してもだめなんです。
それを痛感してからは、何かトラブルがあったときは、自分が知っている限りのフランス語を並べて、ちゃんと自分の意見を伝えるようになりました。
●留学を通じて今、感じること
留学を経験して、精神がタフになったなって思います。
旅行ももちろんいいと思うんですけど、現地で暮らしてみることで、たくさんの発見があると思うんです。
私みたいに驚いたり、ショックを受けたりすることもあるかもしれないけど、それはマイナスなことではなくて、自分にとって貴重な体験なんだと思います。
●目指したい将来が見えてきた
将来は、語学力を生かして働きたいと思っています。
例えばフランスでいうと、物乞いをして生活している人たちのサポートや、他にも発展途上国での支援など、少しでも社会に貢献できる仕事に就きたいと思っています。
喧嘩もトラブルも含めて、人として強く、大きく成長した1年間でした。