スポーツに携わるひとの夢を、全力でバックアップ。
2020年東京五輪に、学生が通訳ボランティアとして参加。

2021.08.10

7月23日から8月8日まで開催された、2020年東京オリンピック競技大会。

柔道男子73キロ級に出場した大野 将平選手(2013年度体育学部卒業・2018年度体育学研究科修了)が2大会連続の金メダルを獲得し、永吉 拳選手(体育3・天理)を筆頭にホッケー部の在学生・卒業生が日本代表として出場するなど、天理大学にゆかりのあるオリンピアンたちがその活躍を通じて、スポーツを“観る人”を大いに勇気づけてくれました。

そんな華々しい舞台の裏側で、スポーツを “支える人”として大会にボランティアとして貢献した学生たちがいます。

ボランティアとして大会に参加したのは、本学の在学生と大学院生21名(英米語専攻19名、日本研究コース1名、大学院体育学研究科1名)です。
主に競技会場のひとつである日本武道館で、会場案内や関係者への接遇、渉外活動やウォーミングアップエリアにおける英語アナウンスを担当し、本学で身につけた高い語学力やコミュニケーション力を活かし、各国から訪れる選手やコーチ、審判員をはじめとする関係者への対応を英語で行いました。

きっかけとなったのは、2019年に東京で開催された、世界柔道選手権大会です。本学の学生48名が通訳ボランティアとして参加し、大会関係者より高い評価を受けたことが、今回のボランティア派遣につながりました。
https://tenri-u.jp/ent/coop/post/5236/

「2019世界柔道選手権大会での語学ボランティアで、選手を裏方からサポートすることにやりがいを感じたことをきっかけに、今回も参加しました」

そう話すのは、米澤 明世さん(英米4年・天理教校学園)です。選手の緊張感を和らげるように努めながら、接遇係として関係者への対応や会場の消毒などコロナ禍の対策を担当しました。

古川 航さん(英米3年・天理)は、会場裏で審判員や関係者への対応を担当しました。

「東京五輪に参加できるなんて滅多にない貴重な機会だと考えて参加しました。以前の世界柔道選手権大会でも、天理大学の語学ボランティア参加者への評判が良かったと聞いています。今回もそうした期待に応えられるように、スムーズな対応を心がけました」

また、古川 航さんの兄である古川 広海さん(英米4年・天理)は、アスリートサービスチームに配属され、武道館内の案内係を担当しました。

「さまざまな国から訪れた方と英語で交流できることに、大きなやりがいを感じました。専攻で学んだ内容を実践し、大会に少しでも貢献できるよう心がけました」

リーダーとして、参加学生たちをまとめたのは、本学体育学部卒業生の大村 優太さん(体育学研究科2年・比叡山)です。2019世界柔道選手権大会にもボランティアとして参加し、流暢な英語で貢献した大村さんは、今回も試合前の選手が準備をするウォーミングアップエリアにおける英語アナウンスを担当しました。

自身も柔道に励むアスリートである大村さんは、感慨深くこう語ります。

「今までもスポーツ大会の語学ボランティアなどに多数参加してきましたが、今回は選手の夢やコーチの仕事を裏方から支えることに特にやりがいを感じました。また、そうしたバックアップを通じ、自分自身の英語力の向上を実感できることもうれしいです。選手や関係者の姿勢から学んだことを、更なる成長へとつなげたいです」

天理大学では、このようなボランティア活動を通じ、スポーツを“支える人”を増やす取り組みを行っています。これから入学される方も、今後開催される世界柔道選手権などに語学ボランティアとして参加できる予定です。
コロナ禍で留学や海外プログラムの実施が難しい状況にありますが、国際舞台にスポーツを“支える人”として貢献し、国内で異文化と交流し、語学力を試す大きなチャンスです。
国際舞台にスポーツを“支える人”として貢献し、成長してみませんか。


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