
THE STORIES #006
“ホースセラピー”で、癒し、支えたい。
人間学部 人間関係学科
小川 華奈さん
「ブラシを使って手入れをするとき、馬の表情を見て、力加減を調整しています。
気持ちよかったら、鼻の下を伸ばしたり、あくびをしたり。
その表情をみると、すごく癒されるんです」
そう話すのは、馬術部に所属する小川華奈さん。来年開催される関西の馬術大会での入賞を目指し、日々練習に励んでいます。
馬の体調管理やえさやり、手入れや馬房の掃除。
練習だけはなく、馬術部では日々の馬の世話が必須。
大変できついこともある一方、“臆病だけど、とても優しい”馬との繊細なコミュニケーションを通じ、小川さん自身も癒しを感じるそうです。
「以前は、馬に乗っているだけが楽しいと思っていましたが、今は馬がどうしたら、楽に走ってくれるかどうか、考えながら乗るようになりました」
馬に日々深い愛情を注ぐ小川さんは、将来の夢について、こう語ります。
「アニマルセラピーの一つで、“ホースセラピー”というものがあります。
飼養管理や厩舎の管理、馬の観察などを通じたリハビリテーションの一つで、障がいがある方の精神機能と運動機能を向上させ、社会復帰を早める方法として行われています。
将来は、障がいのある方やこころに悩みを抱えている人たちを、このセラピーで癒す手助けをしたいと考えています」
大好きな馬との触れ合いが、きっといつか、誰かをそっと手助けする力になる。
小川さんの挑戦は続きます。

■ 天理大学 馬術部