自分のできることを誰かのために。福祉で地域社会に恩返しを。

THE STORIES #048

自分のできることを誰かのために。福祉で地域社会に恩返しを。

人間学部 人間関係学科

太田清教さん

「中学校のとき、同じクラスに生まれつき足が不自由な友人がいました。その友人との出会いを通じて、障害のある人がよりよい生活を送れるようにするためにはどうしたらよいのだろう、と考えるようになり、福祉に関心を持ちました。姉が天理大学出身ということと、少人数制の魅力に惹かれ、天理大学への入学を決めました」

社会福祉専攻の太田さん。
専攻での勉強に励みながら、よふぼく会の福祉部に所属し、介護ボランティア活動に熱心に取り組んでいます。

「身体の不自由なご夫婦のご自宅を訪問し、お手伝いをさせていただいています。
最初は不慣れで知識も足りず、勉強不足を痛感することも多くありました。しかし、現場での実践的な介護を重ねるにつれて、少しずつご夫婦に苦労をかけることがなくなってきたと感じています。
旦那さんとはボランティアで訪問させていただく際、よく一緒にオセロをするのですが、それを楽しみにしてくれることが何より嬉しいです」

こうしたボランティア活動を通じ、太田さんはさまざまな気づきを得たそうです。

「自分にできることは、限られているのが現実です。でも、その限られたものを必要としてくれている人たちがいる。これから社会に出て行く人間として、成長するきっかけをいただいたと思っています」

そんな太田さんの夢は、社会福祉士の資格を取得し、地元での福祉活動に貢献することです。

「生まれてからずっとお世話になっている故郷の三重県に帰り、生活に困っている人たちを福祉の面からサポートできるようになりたいと思っています。僕のモットーは、“自分のできることを誰かのために”。僕の力は小さいですが、必要としてくれている人のために、できる限りのことをしていきたいと思っています」