生涯にわたる人間の学習とそれを支える社会や文化との関係を明らかにすることが私の研究テーマです。特に、多様な文化や組織が混じり合うことで生まれる新しい活動や人間の想像力に関心を寄せ、フィールドワークという方法で研究に取り組んでいます。

きっかけは、大学時代の親友の存在でした。アメリカ合衆国で生まれ育った帰国子女である彼とは大学で出会って以来すぐに意気投合し、私にとって唯一無二の存在になりましたが、4年生の春、「大学を続けようか悩んでいる」と告白されました。「授業の日本語が分からない」と。やがて彼は大学を離れ、力強く次の道を切り拓いていきました。このとき心に生まれたひっかかりが、現在の研究へと進むきっかけとなりました。今もこの「多様性」の視点を大切にしながら研究に取り組んでいます。

長期間に渡るフィールドワークのなかで、心に残る出会いや別れに立ち会うこともあります。1つの場所に根を張り、命を育む生き方もあれば、複数の場を渡りながら価値のあるものを選び、広げていく生き方もあるのかもしれません。

フィールドワークの経験は「そんな研究者としての生き方もあるかもよ」と私に教えてくれているような気がします。

■ 人間学部教員・研究者情報

人間関係学科生涯教育専攻・准教授 杉山 晋平

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